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木村ウェイ

思ってること、思ってるままダラダラ書きます。オレ流です。

早坂茂三からのメッセージ

2008年02月19日 | Weblog
本棚を整理してました。

どうもダメですね。毎回、整理と言いつつ座って読みだしちゃうんですよね。
いつまでたっても片付きません。

そんな中、20年ぐらい前の雑誌の切り抜きを発見しました。

早坂茂三が「オヤジ世代の苦言」という事で若い読者に語るという内容の構成です。

彼は田中角栄の秘書だった人ですが、
並みの政治家なんかじゃとても太刀打ち出来ないぐらいの迫力をもった人でしたよね。
おっかないだけでなく、コメントからは優しさがにじんでくる感じの人でした。
もう亡くなっちゃったんですけど、彼のことは好きだったんですよね。

で、その20年ぐらい昔の切り抜きを読み返してた訳です。

やっぱ結構いい事言ってるんですよね。


まず、「政治というものは普段は隅っこに控えめに座ってればいんだ。」と切り出します。


そしてこう続けてます。



「政治が前面に出てくるのは、やはり、戦争と革命と経済の大混乱期ですよ。その時には支配権力が牙をむいて、一気に人民の暮らしに襲い掛かってくる。無名の大衆はいやおうなしに政治と対決するしかない。臆病者、卑怯物、気の弱い者は逃げる。だけど、権力の横暴を許してたまるかという人たちは立ち向かっていく。
そういう政治の時代には、人民たちのおびただしい血が流れる。谷底にあふれる涙。谷は一杯になるだろう。だけれども、今はどういう時代だろうか。日本の政治は政府も与党も国民に気がねしてコソコソとやっている。これでいい。

だから僕は若者に向かって、もっともらしい顔をして政治に関心を持て、なんていう気持ちはつゆかけらもない。君たちが政治というものの存在を、実感として感じ取れるようになったら、政治にしっかりと目を向けなさい。こういうことだね。

ただ、政治や政治家を鼻っ先であしらい、軽蔑してはダメだ。世の中は、そうすべてが合理的にはいかない。世界も、そして国内も結局はジャングルの法則が貫いている。優勝劣敗、弱肉強食だ。目を大きく見開いてみなさい。きれいな事を言うヤツ、もっともらしい事を言うヤツは信用しなさんな。皆に悪く思われたくない、誰からもいい目で見られたいなんていう政党や政治家がいたら、気をつけろ。そういう顔を見たら、そういう声を聞いたら、眉毛にツバを100回ぐらいつけて、簡単に信用するな。今はそれでいい。」



この彼からのメッセージがあった約20年前の日本は、まだ経済が日本を支えてました。
なので政治は隅っこに控えめに座ってればいい状態だった訳です。

ですが、今の状況はどうでしょうか?

約一か月前、大田経済相が「日本はもはや経済大国ではない」と発言してちょっとした騒ぎになりました。
→本当に人ごとのような言い方で、「オマエは評論家じゃなく担当大臣だろ!」
 と個人的には非常にアタマに来たんですけどね。

いよいよ、彼の言う「政治が前面に出てくる時代」になっちゃった気がします。


20年前の早坂茂三からのメッセージを読んで、
しばし、「ウーン…」と考えこみました。



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