・ヤイクス⑤完
おじいは、おばあのマイブーム「ヤイクス」に
すっかり感化されています。
おじい「ヤイクス! なんで、なんか失敗した時とか、
『ヤイクス!』って言っちまうんだ!
……って、また言ってるぅ!」
原さん「あ、小宮さん。こんにちは~」
おじい「え? あ、は、原さんか。ど、どうも。
こんにちは」
原さん「あら、汗ビッショリ……。どうしました?」
おじい「あ、いや、なんでもないんですよ。……
お買い物ですか?」
原さん「ええ。久しぶりにお刺身でも食べようかと
思いまして。真夏はちょっと怖いですから
ねえ、今のうちにと思いまして……ヤイクス!
ワサビ買うの忘れたわ! ごめんなさい、
失礼しますね~」
おじい「え? あ、は、はあ、お気をつけて……」
おじいは原さんを見送ります。
おじい「……俺の耳が確かならば、原さん、
ヤイクスって言ったな。……な、なん
なんだ、ヤイクスってのは……?」
と、小学生の男の子の二人組が通りかかりました。
男の子「今日お前んち遊びに行っていい?」
男の子「うん、いいよお。でもウチ、今日テレビ
壊れてるけど、いぃい?」
男の子「ヤイクス! ゲームできねえじゃん!
……まあ、いいや。じゃあキャッチボール
でもする?」
男の子「ヤイクス! こないだボール失くしちゃって、
まだ見つかってないんだあ」
男の子「ヤイクス!」
男の子「ヤイクス!」
おじい「……………………」
流行っています。
~Thank you for reading.~
おじいは、おばあのマイブーム「ヤイクス」に
すっかり感化されています。
おじい「ヤイクス! なんで、なんか失敗した時とか、
『ヤイクス!』って言っちまうんだ!
……って、また言ってるぅ!」
原さん「あ、小宮さん。こんにちは~」
おじい「え? あ、は、原さんか。ど、どうも。
こんにちは」
原さん「あら、汗ビッショリ……。どうしました?」
おじい「あ、いや、なんでもないんですよ。……
お買い物ですか?」
原さん「ええ。久しぶりにお刺身でも食べようかと
思いまして。真夏はちょっと怖いですから
ねえ、今のうちにと思いまして……ヤイクス!
ワサビ買うの忘れたわ! ごめんなさい、
失礼しますね~」
おじい「え? あ、は、はあ、お気をつけて……」
おじいは原さんを見送ります。
おじい「……俺の耳が確かならば、原さん、
ヤイクスって言ったな。……な、なん
なんだ、ヤイクスってのは……?」
と、小学生の男の子の二人組が通りかかりました。
男の子「今日お前んち遊びに行っていい?」
男の子「うん、いいよお。でもウチ、今日テレビ
壊れてるけど、いぃい?」
男の子「ヤイクス! ゲームできねえじゃん!
……まあ、いいや。じゃあキャッチボール
でもする?」
男の子「ヤイクス! こないだボール失くしちゃって、
まだ見つかってないんだあ」
男の子「ヤイクス!」
男の子「ヤイクス!」
おじい「……………………」
流行っています。
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ミシンの歌に続く、おばあの仕掛けたブーム!
今度、アイドルをプロデュースしてみては・・・?
あ、お笑いの方がいいのかな?
でも群馬のご近所限定ですね(笑)
……ローカルアイドル?