・ドイツ③
おばあはおじいにからかわれています。
おばあ「はあったく、ひでえお父さんだなあ。もし
ほんとに『はあ』がダメだっつうんなら、
私にとっては死活問題になるでしょーが!」
おじい「んな、大げさだな。どっちみち、ここは
日本なんだし。気にすること、ねえだんべや」
おばあ「でも外国じゃダメだっつわれると、少し
気になるっつう話をしたばっかりだんべや」
おじい「ん、そうか。おめえ、意外と神経質だな」
おばあ「はあそうさあ! 私はけっこう繊細なんさ!
だから、ブータンじゃ『はあ』っつっちゃ
ダメっつうのはウソだとしても、ドイツじゃ
鼻を鳴らしちゃ下品、って教えられただけで、
鼻を鳴らすのがちっと気になっちまうんさ!
……ん? なんかまた鼻がムズムズすらあ。
(スンスン! スーンスンスン、スーンスン!
ブピッ!)」
おじい「……………………」
おばあは鼻を鳴らしました。
~Thank you for reading.~
おばあはおじいにからかわれています。
おばあ「はあったく、ひでえお父さんだなあ。もし
ほんとに『はあ』がダメだっつうんなら、
私にとっては死活問題になるでしょーが!」
おじい「んな、大げさだな。どっちみち、ここは
日本なんだし。気にすること、ねえだんべや」
おばあ「でも外国じゃダメだっつわれると、少し
気になるっつう話をしたばっかりだんべや」
おじい「ん、そうか。おめえ、意外と神経質だな」
おばあ「はあそうさあ! 私はけっこう繊細なんさ!
だから、ブータンじゃ『はあ』っつっちゃ
ダメっつうのはウソだとしても、ドイツじゃ
鼻を鳴らしちゃ下品、って教えられただけで、
鼻を鳴らすのがちっと気になっちまうんさ!
……ん? なんかまた鼻がムズムズすらあ。
(スンスン! スーンスンスン、スーンスン!
ブピッ!)」
おじい「……………………」
おばあは鼻を鳴らしました。
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