とりあえず音質には納得できたP910ですが、今回の一番の目的である
タイムアライメントの効果の程はどうなんでしょう?
P910には、上位機種には無い機能、オートタイムアライメント&オートイコライザー
があります。
付属のマイクを視聴位置に取り付け、スピーカーからテスト信号を出したものを
このマイクで拾い、各スピーカーからの距離、音量レベル、周波数特性を計測して
自動的に補正してくれる素晴らしいもの。
フロントスピーカーはデジタルクロスオーバーによるマルチ駆動としているため、
もちろんツィーターとミッドウーハーは別々に補正します。
マイクをヘッドレストに取り付け、実際に測定してみた結果・・・
測定中はもちろん車外で待ちます。
ザーッというピンクノイズや、ダッダッダッという断続音が聴こえます。
所有している家庭用のPioneerのAVアンプにも同じ機能が付いているのですが、
テスト信号は大体同じもののようですね。
測定が終わったところで、早速測定結果を確認してみます。
これはタイムアライメントの画面、左ツィーターの距離です。
自動測定による結果は131.25cm、実際に距離を測定してみると133cm!
その他のスピーカーも誤差3cm以内で、かなりの正確さです。
実際に測定する距離も、スピーカーのどこを音源とするかによって、結構
距離は変わってくるので、自動測定の方が正確のような気がします。
では実際の音はというと、非常にイイ!
タイムアライメントOFFの状態では、ボーカルが右ツィーターにへばりついていたのが、
ONにした瞬間、フッと宙に浮かびあがります。
さすがにシャープな定位ではありませんが、ちょうど自分の目の前あたりに
センターが来てくれて、気になっていた音質劣化も感じられません。
あ~、こんなことならもっと早く換えるべきでした(笑)。
ただオートイコライザーの方は周波数特性をフラットにしてくれるはずなのですが、
自分の耳にはだいぶドンシャリが強く感じるのでOFFにしています。
オートイコライザーによる補正の結果を見てみたいのですが、その機能は無い様で・・・
タイムアライメントはもうちょっと手動で設定を変えてみて、もっと定位が
良くなるかどうか試していますが、今の状態でも十分に満足です。
今までの不満が一気に解消して、今はCDを聴くのが楽しくて仕方ないです(笑)。
さあ、ちょっとした賭けに出たヘッドユニットですが、どうなんでしょう・・・
まだ1年も使って使ってないP01を外しちゃいます。
ちゃっちゃと交換作業は終わり!
とは言っても、本体側面に設定スイッチがあることに後で気が付いて、
一度外したりしましたが(笑)。
やっぱりこっちの方が高級感ありますね・・・
P01のボリュームノブは貧相だったのに、P910はスピン仕上げです。
かなりの多機能なので、操作にはちょっとした慣れが必要ですが、
操作方法は良く練られているので、ちょっと使っていれば大丈夫そうです。
各種設定は、右側のロータリーコマンダーで行うのですが、このつまみは
回転操作、上下左右に倒す、押す、が出来るのでコレに慣れが必要。
フロントの2wayスピーカーはヘッドユニットのクロスオーバーを使うので、
パッシブのクロスオーバーユニットは外してしまいます。
まずは適当に設定をして音出ししてみます。
設定画面もこんな感じで結構分かりやすく出来てます。
さあ、肝心の音ですが、やはりよ~く聴いてみると確かにP01との差はありそうです。
何となくレンジが狭い感じがするのと、音の艶が減ったような気がしますが、
自分的にはほんの僅かな違いしか感じられません。
値段が半分ほどということは感じさせない、十分にHiFiな音だと個人的には思います。
まあこれは各種DSPは使っていない素の状態での話。
以前のクルマでは、やはりPioneerのDEX-P1というDSP内臓のヘッドユニットを
使っていたことがあるのですが、その時はタイムアライメントを掛けたとたんに
音が大幅に死んでしまうという苦い経験があるので、まだ安心できないのです(笑)。
まあひとまずはP910、合格点あげられますね。
次回は目玉機能のタイムアライメントの効果の程をレポートしてみます♪
GTのオーディオもしばらく落ち着いていましたが、またちょっと動きますよ~!
今のシステムをおさらいしておくと、
ヘッドユニット:Pioneer DEX-P01
スピーカー:BOSTON Pro60
アンプ:Rockford T4004
フロント2WAYスピーカーを4chアンプでバイアンプ駆動しています。
やはり一番の悩みは音場と帯域バランス。
今の音場の高さはちょうど目線の辺りにあっていいんだけど、
左右方向の定位がどうにも気になって仕方ない・・・
ボーカルはボワーンとぼやけていて、どこに居るのか分からないくらい。
運転している時はそんなに気にならないなんて以前に書いたような気がするけど、
気になるもんはやっぱり気になる(笑)。
帯域バランスも中域が優勢で、上も抜けきらない感じで、下の帯域ももう少し
出てもいいような気がします。
これらの問題を解決するにはやはりDSPに活躍してもらうしかないでしょう!
ここ数年で、家庭用のAVアンプでもDSPによる音場補正が一気に普及しましたが、
かなり特殊な環境であるクルマのオーディオこそ、DSPの恩恵は大きいと思います。
ヘッドユニットのDEX-P01には、別体のDSPユニットDEQ-P01が用意されているので、
順当に考えればそれを購入するところですが・・・
その別ユニットは大きさがA4サイズくらいあり、結構場所を取るのと、
光ケーブルやらも必要なので、結構な投資を必要とします。
そこで、MENBOは思い切って、ダウングレードすることにしました(笑)。
そう、アップグレードの逆。
同じPioneerにはDEH-P910というオールインワンの素晴らしいヘッドユニットがあります。
なんとP01の約半分くらいの値段で、タイムアライメント、3WAYのネットワーク、
16バンドイコライザー(左右独立!)、アンプまで内蔵しています。
P01から純粋なCDプレーヤーとしての質は落ちるかも知れないけど、
DSPによる補正で気になる部分がある程度解決できれば、満足度は
今より確実にあがるのでは・・・という読みです。
ということで早速購入しました(笑)。
しかしフェイスパネルやボリュームノブなどの仕上げを見ても全く安っぽさは無く、
若干P01より高級感があるくらいで、感心!
やっぱりPioneerさん、いい仕事してます。
さあこの選択が吉とでるか凶と出るか・・・楽しみです♪
先週は久しぶりに海外出張へ。
MENBOは移動の飛行機では大抵寝てしまうので、あまり映画は見ません。
そもそもあの小画面とあの音では”映画を観た”ことにはならないと思ってます。
でも今回は珍しく、以前からタイトルが気になっていた、
「あるいは裏切りという名の犬」というフランス映画がやっていたので、観てみることに。
始まってしばらくすると、主人公のレオがクルマで登場するシーンがあります。
すると、見覚えのある盾形グリル・・・?!
ん???
なんと!
アルファGTじゃないですか!!!!
思わず前のめりになりましたよ(笑)。
が、あの小画面ではGTのディテイルが良く見えず・・・
こちらが主人公レオを演じるダニエル・オートゥイユ。
しかもそのGTはブラック外装に、レッドレザーのエロいやつ。
嬉しいことに、その後も結構頻繁にGTが登場し、
前から後ろから内装から、色々な角度から見せてくれます。
ストーリーも一部実話を元にしているらしく、シリアスな展開で楽しめます。
登場するクルマもフランス映画らしく、GT以外にも166やBMWの5、
プジョーの406など、ヨーロッパ車ばかり。
これはDVDが出たら大画面で見直さないと♪
ちなみにハリウッドでリメイク版を製作するらしいですが、ハリウッド版では
GTは絶対に出てこないでしょうね~(笑)