会長の映画のお部屋

このブログは、映画を見た人が「あぁ~っ!それわかるぅ~」って内輪ウケするためのものです。映画見てないと意味ワカリマセン。

アンキャニー 不気味の谷(2015年 フランス、オーストラリア 85分) No.448

2019年10月08日 | Weblog
会長が95点をつけた秀作「エクス・マキナ」と非常によく似た映画です。
エクス・マキナは、女性型ロボットに人間の男性が恋をしてしまうお話でしたが、こちらはロボットとは知らずに(※見分けがつかないほど精巧にできているので...)男性型ロボットに人間の女性が恋をして、おまけにエッチまでしてしまう(笑)お話。研究所の密室が舞台で、数日間の出来事を1日目、2日目...と区切って描いていくところも全く同じ。

とは言え、全体としてエクス・マキナとは比べ物にならないレベルです(失礼)。映画の冒頭で、「もしかして...ロボットと博士って逆なんじゃね?」と思ったのは会長だけではありますまい(笑)。もちろん映画が進んでいくと、その疑念は消えるんですけどね。まあ85分と短めだったのが救い。

この手の「クライマックス大どんでん返し映画」って、一回目に観た時には気づかない「布石」がいくつも仕込まれているものですが、この映画、観終わって速攻おさらいしたんですけど、布石はほんの少しで数えるほど。で、種明かし後になるほどなあ〜と思えるシーンも少なくて、残念な映画ですね。

この映画のロボットは、動かすために非常に大きな(コンピューターの)マシンパワーを要するので、本体にはあえて演算装置を搭載せず、外部のサーバーに置いた制御プログラムと本体とを無線で接続している設定。ですので、映画のラストでロボットが実験室を出て逃げようとすると、wifi(ちがうかー(笑))の電波が届かなくなって、「うぅぅ〜ノイズがぁぁ...」と頭を抱えて倒れてしまいます。はい、「圏外」になったんですね(爆)。なんか今日的な設定で笑えます。5Gの超高速通信網が整備されると、この映画のような用途にも使えるのかも知れませんね。

映画の題名「不気味の谷」とは、日本人(森 政弘氏)が提唱した概念。ロボットがだんだん人間と似てきて、ある程度のレベルまで来ると、急に嫌悪感を覚える現象のこと。で、その「谷」を越える(※つまり、さらに人間に似てくると...)とその「嫌悪感」はなくなるとのこと。映画の中でも森政弘氏の名前が出てきます。
日常生活の中でも、あまりにもリアルな人形って、時には少し不気味に思えることもあるし、「不気味の谷」ってものもあるのかなあ〜という気もしますが、これまでの科学の歴史で「谷」を越えたことってあったんですかね?(笑)。是非そちらの証明も聞きたいものです。

エンドロールの途中で、博士の衝撃のイタズラ(!?)が発覚します!お見逃しなく(笑)68点


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