軍曹の阿蘇移住む☆

阿蘇という観光地の温泉旅館で働き始めた元旅人の日記☆

屋久島・リベンジ 第4夜☆

2007年11月14日 16時53分24秒 | 屋久島・リベンジ☆
10月7日 午後5時頃

安房にある民宿『花皐月』に到着☆

“寝袋持込で素泊まり1750円”というから、「ライダーハウスのようなものだろう」と、全然期待していなかったので、この綺麗な部屋にびっくり☆
kozy君、ぐっじょぶ


2日間雨に打たれながら歩いたので、もう皆ぐったり。
とりあえずシャワーと洗濯をして、レンタカーでお買い物をする。
「晩飯どうする?」
「『花皐月2号店(飯屋)』で簡単に済ませよっか」
「んじゃ部屋に帰ってから宴会やね」

そんな感じでビールやらおつまみやらを大量に買い込んで、これまた全く期待していなかった飯屋『花皐月2号店』へ向かう一行。

『1号店』の宿泊者であることを伝え、2000円の“おまかせコース(焼肉)”を注文。
したら・・・

どど~ん!
鹿の足が登場!
旅人「え?これコースのメニューですか?」
マスター「いんや、サービスサービス。他の客に鹿刺しで出した肉の残りだけどね、薄く切って軽く炙って塩コショウ付けて食べると美味いよ~」
旅人「えっと・・・じゃあコースの焼肉は・・・?」
マスター「ああ、大丈夫大丈夫、鹿食べたらたくさん持ってくるから」
旅人「・・・」

とりあえず鹿の足を食べ始める旅人達。

肉のカタマリを自分達で切って食べるという、あまりにも荒々しい光景。
しかしこれがまためちゃ美味い!
刺身で出せるほど新鮮な肉なので臭みも全然無い。
「屋久島の鹿は“昼は可愛く、夜は美味しく”なんよ」
なんて、マスターの持ちネタ(?)が冴え、鹿の肉だけでお腹一杯になりつつある旅人達の前に、本来のメニューである焼肉(大皿2枚)も出てきて、4人の旅人達は嬉しい悲鳴を上げる。

さらにお酒をすすめるマスター
マスター「焼酎一杯100円でどうだ!」
旅人「この焼酎ってもしかして・・・」
マスター「ああ、もちろん“三岳”」
旅人「!!」

幻の焼酎“三岳”も、この太っ腹なマスターにかかれば100円になってしまう。(ちなみに以前東京で飲んだ“三岳”は、750円もした)
利益や採算を完全に度外視したマスターの気前の良さに一同大感動☆
なんでも時には、その日採れたマグロを一本丸ごとサービスで出す時もあるとか・・・

最高のマスターと4人の旅人。

その晩は結局、しこたま食べ、しこたま飲んで、宿に戻ってすぐにダウン。
大量に買ったビールやおつまみをほとんど食べることなく就寝☆


10月8日(最終日)

朝、『花皐月』を出発。
本当に良い宿でした。あらためてkozy君、ぐっじょぶ!

屋久島最終日、帰りの飛行機がお昼過ぎなので、それまでの間レンタカーで島を巡る予定。

『どうでしょう』風の写真を1枚

出発してすぐは晴れていたので、「温泉入って、滝とか見て、島を満喫するべ」と、機嫌良く走っていたのが・・・
平内海中温泉に入ってる途中から雨が降ってきて・・・

前が見えなくなるほどの土砂降り

仕方ないので、滝やら何やら、見所を全部すっ飛ばして、ただただ島をぐるっと一周する一行。

気を取り直してお昼ご飯。

空港の近くにあるラーメン屋。
看板や店構えが、なんとも良さげでね、去年屋久島に来た時も気になってて、でも行けなかった店。

とりあえず看板メニューの『角煮ラーメン(黒麺)』を注文。
正直、あまり期待はしてなかったが・・・

握りこぶしぐらいあるでっかい角煮に一同びっくり。
ちなみに味は以外にもあっさり。美味い。


山にいる間はかなり厳しい状況だったが、山を降りてきてからは一転して“食道楽の旅”に変わった今回の屋久島旅行。
自然の厳しさ、美しさ・人との触れあい(N●Kはおいといて・・・w)・美味い飯に温泉、そして何より気の合う仲間達との旅・・・本当に大満足の旅でございましたよ☆


屋久島よ、さらば!!


                      《屋久島・リベンジ☆ 終》

屋久島・リベンジ 第3夜☆

2007年10月14日 13時35分35秒 | 屋久島・リベンジ☆
10月7日
高塚小屋で迎えた朝、起きると小雨。
小屋を出ると・・・

鹿がいました。
・・・やはりブンブンだな(笑)☆

本来の予定ならば、今日は宮之浦岳を目指す予定でしたが、天気があまり良くないのと、昨日の疲れが予想以上だったため、今日はもう無理をせず山をおりてしまおう、ということになりました☆
その前に・・・


朝の縄文杉をたっぷり堪能

さて、下山開始。


昨日は木や景色を見る余裕も無かったので、今日はしっかりと写真を撮りながら下りる。

昨日、一時避難したウィルソン株。
3連休の中日ということで、観光客がたくさんいて、あまり風情を感じられなかった☆


トロッコ軌道に出る頃には、青空が見えてきました。

トロッコ軌道に出ました!あとはひたすらレール沿いに歩くだけ☆


歩く。


歩く。


途中また雨が降ってくるが、ひたすら歩く。


今回の旅で、お気に入りの写真。

ゴール手前で雨が激しくなってくる。
昨日よりも激しく降る雨に、一行の息も絶え絶え。


午後2時頃、土砂降りの雨の中、荒川登山口に到着!


いやぁ、疲れました☆

・・・さて、この後、宿に入った一行をとんでもない衝撃が襲う!?☆

                       “第4夜”に続く☆

屋久島・リベンジ 第2夜☆

2007年10月14日 09時46分31秒 | 屋久島・リベンジ☆
10月6日
午後5時頃 縄文杉到着☆

雨の中を歩き続け、レインウェアも意味が無いくらいにぐっしょりになったオレらの疲労は、もう限界を超えていた。
「とりあえず山小屋で休もう」と、山小屋へ向かう一行。

・・・山小屋到着。
オレ「4人なんですけど、中空いてますか?」
先客「いや、空いてないよ」
オレ「・・・」
・・・・・・・・・・
kozy「何とか詰めて入れませんかね?」
先客「いや、無理だね」
kozy「・・・」
・・・・・・・・・・
    シュボッ
先客「プカ~」

雨の中、へたり込んでるオレらに何の声もかけることなく、目の前でタバコを吸い始める先客達。
・・・『カチッ』
軽くキレました

・・・え~、この先客達、実はTVの取材撮影隊(たぶん●HK)らしくてね、定員20名の山小屋を10数人で幅きかせておりました。
しかたないので、ってゆうか、このままだとマジで命の危険もあるので、途中の休憩所で宿泊準備していたガイドの方に助けを求める。
ガイドさん達の説得によって、何とか山小屋に入ることができたオレたち。
この後、夜に外国人4人組が来たが、その人達も何とか小屋の中に入れました。
先客(N●Kと思われる)が「空いてない」と言ってから計8人・・・
「余裕で空いてるんじゃねえか!」
と、撮影隊(NH●であろう)を怒鳴りつけてやりたかったが、狭い小屋の中でギスギスすんのもヤだったし、何より屋久島、縄文杉まで来てしょうもないケンカなんてしたくなかったので、グッと我慢しました。
いやぁ、オレ達ってオトナだわ(ブログでN●Kと連呼しまくってるが(笑))


これが今回泊まった『高塚小屋』☆
内装は・・・まぁ泊まれないこともないって感じ。
おそらく『水曜どうでしょう』好きな方なら、「ブンブンブラウみたい」と表現するでしょう☆

予想以上の雨と、予想外の“●HK山小屋占拠事件”で、疲れ果てたオレたちは、とりあえず濡れた服を着替え、適当にご飯を食べ、早々に寝袋にくるまったのであった☆

                        “第3夜”に続く☆

屋久島・リベンジ 第1夜☆

2007年10月09日 20時09分33秒 | 屋久島・リベンジ☆
10月6日
朝4時頃起床。
伊丹空港に7時集合のため、かなりの早起き、眠い。
寝袋や銀マットを入れたデカイ荷物を背負い、いざ出発!
ちなみにウチの両親は今日から十津川にキャンプに行くそうな。
相変わらず旅好きの一家でございます☆

朝7時、伊丹空港にて京都から参戦のいちぎ君と合流。
2人とも飛行機に不慣れなため、探り探りでチェックイン。なんとか鹿児島行きの飛行機に乗り込むことに成功☆

9時半頃、鹿児島空港にて、茨城より参戦のkozy君・長野より参戦のひろき君と合流。
昨年沖縄で飲み会をして以来、4度目の全員集合である。


屋久島行きの飛行機。第一印象「小っちぇえ」

11時過ぎ、屋久島に到着。
朝イチに出れば午前中には屋久島に着いてしまうとは・・・飛行機速過ぎです。

約1年ぶりの屋久島。
全然変わらぬ景色に、記憶が鮮明に蘇る。
しかし、懐かしさに呆けているヒマなどオレらにはない。
暗くなる前に山小屋まで行かねばならないからだ☆

去年も買い物をしたスーパーで食料を買い込み、タクシーで白谷雲水峡入り口まで行く。
本来、縄文杉に行くには荒川登山口から行くんやけど、途中の道が崖崩れで今は車が通れなくなっているのでね(バスで乗り継ぎはできる)、少し遠回りになるけど白谷雲水峡から縄文杉に抜けるルートを行きました☆


入り口付近で少し雨が降り始めたけど、とりあえずスタート!
この段階では皆元気でした☆



去年来た時と変わらず、自然に溢れた、緑が濃い場所です。

もののけ姫の森を抜け、辻峠を越えたあたりから、だんだんと雨が強くなってくる。
レインウェアを着てるので、身体は大丈夫だが、デジカメは防水仕様ではないので、ほとんど写真を撮れませんでした

トロッコ軌道に合流した後も雨は降り続く。

久しぶりの長時間運動と、雨による精神的・体力的ダメージからか、縄文杉の手前2キロぐらいから疲労はピークに。


降りしきる雨と疲労感に耐え切れず、ウィルソン株の中に一時避難する一行。
気分はもうプチ遭難。


皆で荷物を分担しながらも、なんとか縄文杉にたどり着く。
雨に打たれながらも、縄文杉の変わらぬ存在感に感動。
土砂降りの中、最後の気力を振り絞り、ひろき君の防水カメラで記念撮影☆


この日宿泊予定の山小屋“高塚小屋”は縄文杉から数百メートルの距離にあり、「ようやく休める」と、気が抜けそうになる一行を、更なる衝撃が襲う!!

“山小屋がいっぱいで入れない”

さあ、どうする!?どうなる!?

                ・・・“第2夜”に続く・・・☆

プロローグ☆

2007年10月09日 18時24分53秒 | 屋久島・リベンジ☆
あれはちょうど約1年程前、日本を漫遊中だったオレは鹿児島→屋久島間のフェリーの中でkozy君というチャリダーに出会った。
フェリーの中で仲良くなったオレらは、次の日、共に縄文杉を目指した
だが、この時、オレらは、本当にやりたいことを断念して、縄文杉10時間トレッキングをしていたのです。

“本当にやりたいこと”

それは“宮之浦岳縦走トレッキング”

九州最高峰の宮之浦岳を、山小屋を利用しながら1泊2日かけて縦断するコース。

かなり魅力なコースであったが、当時のオレらは装備が十分ではなかったため、泣く泣く断念したのであった・・・

あれから1年・・・

沖縄で意気投合した旅人4人が、再び(内2人は初上陸)屋久島に挑戦する!☆

・・・ってかね、以前の飲み会の時に、ノリで「屋久島の山小屋で飲み会したら楽しそうじゃない?」ってな話が実現しちゃっただけなんやがね・・


さてさて、前フリが長くなってしまいましたが、10月6日、いよいよ“屋久島・リベンジ”スタートです☆


●日程

6日:昼前に屋久島空港到着→白谷雲水峡から縄文杉を目指す→高塚小屋に宿泊

7日:朝イチで高塚小屋を出発→標高2千m弱の宮之浦岳山頂を経て、夕方17時頃に淀川登山口へ→民宿泊

8日:レンタカーで島内を巡る→昼過ぎに屋久島脱出☆