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版画ギャラリー 浮世絵版画 広重・北斎・歌麿


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浮世絵版画 広重「東海道五十三次」-(2)

2008年09月03日 | 浮世絵版画 広重「東海道五十三次」

浮世絵版画は、摺られて200年近くの年月が経過していますので、
 経年変化による古色によって、
その画趣は一段と輝きを増しています。
                                            

歌川広重画 「東海道五十三次」(保永堂版)
オリジナル版の画像でご鑑賞ください。
(三島~岡部)
                               

 

 

 
広重 「東海道五十三次」 三島・朝霧
東海道と下田街道の分岐点、三島神社の鳥居前。
中央の旅人の一群と、朝霧にかすむ人影や鳥居との対比など、
木版画の摺りの技術を生かした秀作です。

 

 

  広重 「東海道五十三次」 沼津・黄昏図
狩野川沿いの川堤を沼津宿に向って急ぐ旅人たち。
木陰に隠れた大きな夕月が、 たそがれ時の旅愁をさそいます。

 

 

    広重 「東海道五十三次」 原・朝之富士
原の宿を出て浮島ヶ原に入ると、手前の愛鷹山に隠れていた白雪の霊峰が、
朝日に稜線を輝かせて偉容をあらわします。
前景の人物とつがいの鶴は芝居の一場面のようです。
 

 

 

 広重 「東海道五十三次」 吉原・左富士
駿河湾沿いの吉原、田子の浦に近い一帯の水田風景のなかを
曲がりくねった松並木の道がつづきます。
右手に見えていた富士が、ときおり左手に見えていたのでしょうか。
 

 

 

 

 広重 「東海道五十三次」 蒲原・夜之雪
富士川を渡って西に向うと蒲原宿に入ります。
このあたりは雪も少なく、このような地形も見当たらないようです。
「五十三次」中の傑作とされている作品です。

 

 広重 「東海道五十三次」 蒲原・夜之雪
上の作品の異版です。
風景画家・広重の情感溢れる雪景色をご鑑賞ください。

 

 

 広重 「東海道五十三次」 由井・薩多嶺
この辺りは、山が海に迫っていて、難所とされていたところですが、
山の中腹を切り開いて街道が通されました。薩多峠です。
峠から眺める一望の駿河湾と白雪の霊峰は秀逸です。

 

 

 広重 「東海道五十三次」 興津・興津川
薩多峠を下ると眺望が開けて、駿河湾沿いに松林がひろがります。
道中風俗として、興津川を渡る力士の旅姿が描かれています。
  

 

 

 広重 「東海道五十三次」 江尻・三保遠望
江尻(今の清水)の町並みと三保の松原に囲まれた港・湾内の様子です。
実景とは違うようですが、遥かに点々とつながる白帆が印象的です。
 

 

 

  広重 「東海道五十三次」 府中・安倍川
府中は今の静岡市。賎機山を背にした町並みは霞がかかっているようです。
西に流れる安倍川の川越の様子が克明に描かれています。
寒い時期にはどのようにして渡ったのでしょうか。

 

 

  広重 「東海道五十三次」 丸子・名物茶店
安倍川を渡ると、街道は海沿いを離れて丸子の宿に向う。
時は早春、芭蕉の句「梅若葉まり子の宿のとろろ汁」を思いおこさせる名物茶屋。
当時の茶店の様子を実感できそうな情景です。

 

  

 広重 「東海道五十三次」 岡部・宇津之山
丸子を出ると道は険しくなり、宇津之山の峠道を通って岡部宿に入る。
渓流沿いにつながる宇津谷峠は、「伊勢物語」や芝居にもあらわされていて、
深山幽谷の趣があります。

 

 

 

 



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