ついでに撮影したつもりだったATLAS彗星ですが、
画像処理しようとしたところ結構大変でした。
①まず、M51と同じでカラー化できない。
かつ、以前の6Dでの撮影とは彗星の位置が異なるのでLRGBコンポジットできない
しかたないので1枚ずつ手動でカラー化、保存しました。
(150枚撮影してブレを除いた110枚を全部手動でカラ-化しました・・・)
とりあえず恒星基準でコンポジットしたものが以下です
C/2019 Y4 (ATLAS) その1恒星基準コンポジット
Skywatcher GOTO DOB 12' 口径305mm F5 1500mm F5コマコレクタ-
ZWO ASI294MC PRO ゲイン390 10秒×110枚 総露光時間 1010秒
ZWO ASI294MC PRO ゲイン390 10秒×110枚 総露光時間 1010秒
彗星の移動量が大きくてこのままではだめですね。
②メトカーフコンポジットできない
前回と同じくSI8に彗星の情報を手動入力してメトカーフコンポジットをしようと
したのですが、エラ-が出てコンポジットできません。
SI8のメトカーフコンポジットは、焦点距離、使用カメラ(画素ピッチ情報?)、
彗星の位置、カメラの角度等々から計算しているようなので以下を試みましたが
だめでした。
・カメラ選択にZWOが存在しないので、焦点距離1500mmのままカメラを
オリンパスのフォーサーズにしてみるたがダメ。(E-1から全部試して
みましたが・・・画素ピッチが違うのでだめでしょうね)
・カメラを6D設定のまま、焦点距離を画素ピッチ比の1.415倍の2122.5mm
にしてみたがダメ。
(画素ピッチ比は、6D画像との位置合わせをして算出しました)
③しかたないので彗星の移動が目立たない10秒×10枚単位でコンポジット
した11枚を彗星の核を基準点設定してさらにコンポジットする
しかし、GOTO DOBは経緯台なので、視野回転しており、彗星基準だと
このようにグルグルしてしまいます。
これはこれでちょっと面白い画像ですが、彗星のイメージもグルグルにより
拡散されていると思われます。
C/2019 Y4 (ATLAS) その2 彗星基準コンポジット、視野回転補正なし
④10枚コンポジットした各11枚を全部角度を修正してから
彗星基準でコンポジット
結局、最終的に最初の1枚を基準にして残り各10枚の画像の回転角を
全部調べて、角度補正したあと、再度彗星基準でコンポジットしました。
(くそめんどくさいですし、完全には合っていないと思われ、星の線がわずかに
曲がっていてなんか微妙です・・・もう無理・・・)
C/2019 Y4 (ATLAS) その3 彗星基準コンポジット、視野回転補正あり
C/2019 Y4 (ATLAS) その4拡大
ここまで手間をかけてやった甲斐があったか少々疑問ですが、
ASI294MCを試してみたかったのと、ATLAS祭りに乗っかり
たかったということで良しとしましょう。