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ひろ部屋

まったり更新する予定。

アルジャーノンに花束を

2005年07月27日 06時32分16秒 | 最近読んだ本
もう半年くらい前に古本屋で100円で購入した本なんですが、半分くらい読んだところでうっちゃってあったんですよね。それで最近また続きを読み始めたんですけど、今夜やっと読破しました。最後のほうは展開が面白くて一気に読んじゃいました。知らなかったんですが、映画にもなってるみたいですね。

ジャンルはSFってことなんですけど、近未来って言うより現代が舞台です。精神薄弱の男性チャーリィが脳の手術を受けてIQ185の天才に変わっていく過程で、彼を取り巻く世界の変化を一人称で綴った物語なんですけど、文体がだんだん変化していくのがリアルなんですよね。ちょっと重い話なんですけど、最後の「ついしん」って言う2行がね…泣かせますよ。

ネタばれになっちゃうんであんまり書かないほうがいいのかも知れないですけど、この本みたいに最後の最後でタイトルが出てきて「あぁ~」っていう感じがいいですよね。日本語で上手い表現がないんで伝えにくいですけど。タイトルが複線になってて、最後にそれが繋がるっていう。

こないだ書いた『お気に召すまま』で言ったら、最後のロザリンドの台詞「この物語を“お気に召すまま”御愛し下さい。」の「お?」って感じ。

漫画で言ったら、『耳をすませば』の最後のコマで「ほら、耳をすませば。」って一文を見たときの「おっ?」っていう感じ。

歌で言ったら、山崎まさよしの『中華料理』で、「中華料理はいけるかい」の「おおっ?」っていう感じ。

ゲームで言ったら、名作『クロノトリガー』でガッシュが「クロノ・トリガー」ってアイテムをくれたときの「おおっ!」って感じ。

この感じ、が、好きなんですよね(笑)

さて、台風も過ぎたみたいだし、今日は久しぶりに太陽の下に出るかな。

お気に召すまま

2005年07月02日 23時32分57秒 | 最近読んだ本
さて、千年で腹を満たした後(実際はかなり苦しかった)、調布図書館に寄ってきました。
そこで手に取ったのが、シェイクスピアの有名な喜劇である『お気に召すまま(原題:As You LIke It)』です。なんかこの名前が気に入って、前から読んでみたかったんですよね。あ、もちろん和訳ですが。

内容をすごーく要約すると、男装したお姫様が、好き合っている男と素性を偽って恋愛ごっこをする話。

この戯曲の特徴は、なんといっても最後が大円団で終わるところ。相愛の二人は結婚しちゃうわ、意地悪な兄貴とは仲直りするわ、悪い公爵は改心しちゃうわでえらいことです。多少不自然なくらいですが、やはりハッピーエンドってのはいいもんですね。世知辛い世の中、Bad Endは現実だけで十分です(笑)

さて、おいらがすきな人物は、道化のタッチストーンという人物。機転のきいたおしゃべりで、みんなに馬鹿にされながらも尊敬されている姿は、人生の目標とするに値します。おいら的に。

この話を読むと、「日々の暮らしに必要なのはユーモアである」って誰かの言葉を思い出します。チャップリンかな?ユーモアってのはギャグと違って、機知ってもんがないと言えないもんですよね。懐の深さってのも必要だし。ユーモアのある人物になりたいもんですね。

さてと、明日は理系の頭に切り替えなくちゃ…(泣)

20世紀少年&PLUTO

2005年05月05日 22時31分08秒 | 最近読んだ本
実家から戻ってきたら、連休前に脱いだ靴下が腐臭を放っていました(お食事中の方ゴメンナサイ)。
やっぱり面倒でも全部洗濯してから出ないとだめっすね。

さて、今回おいらが実家でずーっと読んでいたのがこれ、浦沢直樹大先生の『20世紀少年』。

すげー面白い!!真面(まじ)で!
いやー最近では一番のヒットかも。

内容は、ちょっとノスタルジックなSFサスペンスっていうのかなあ?
小学生のころに少年たちが夢想した世界滅亡のストーリーが、彼らが大人になったとき、突如現実のものとなり…

ストーリーがどんどん展開していってワクワクさせます。

ああ、続きが気になる~!

あと、手塚治虫原作、浦沢直樹画の話題作『PLUTO』も読んだのですが、こっちも面白いです。鉄腕アトムの『地上最大のロボット』を読んだ人だとより楽しめると思います。ストーリーの大筋は同じなんですが、切り口が違うって感じかな。浦沢先生独特のヒューマニズムが満載の作品です。

いやー良い連休だった。そして外にほとんど出てない俺…(爆




プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

2005年04月28日 23時07分53秒 | 最近読んだ本
マックス・ヴェーバー著。
とても面白かったです。





…うそです。
ごめんなさい。
ワケわからんかったです。
何でこんな本を読んだのかとゆーと、「エートス論」って授業の教科書なんですね。
毎週この本を読んで、順番に要約を発表するらしいのです。
逃げたい…でも単位は欲しい…
とりあえず、今これがおいらの脳内で最重要トレードオフ問題(?)

実はタイトルにこれ書きたかっただけかも。



カレカノ

2005年04月23日 19時47分27秒 | 最近読んだ本
こっちも更新してかないと。

最近部室でマンガを読みながら夜更かしする自堕落的な日々が続いているのですが、今回おいらが手をつけたのがこれ。津田雅美サンの『彼氏彼女の事情』です。

最初はコレが面白いと教えて下さった先輩に、「全然読む気無いッスよ~」とか言ってたのに。○村さんごめんなさい。おもしろかったです。

内容をちょこっと紹介すると、いわゆるベタベタの少女漫画です。ヒロインは高校生。学校では才色兼備の優等生。でも家では超ズボラ…そんな「見栄」が生きがいだった彼女が「恋愛」を通して本当の自分をさらけだすことに…

みたいな感じ?

うわ、書いててなんかハズくなってきた(汗

別にヒロインが魔女っ子でも、怪盗でも、カード集めてる訳でもないのですが(おいらの趣味が疑われるな)、平凡っちゃ平凡なんですが、キャラクターたちの日常がテンポよく描かれており、好感が持てました。少女漫画独特の変なポエムの世界みたいのも、おいらは割と好きです(笑)

ただ、部室には17巻までしか無かったんですよね~。これってまだ連載続いてるんですかね?20巻くらいまでは出てるみたいですが。




Good Luck

2005年04月09日 17時08分46秒 | 最近読んだ本
最近読んだ本のコーナーーーーー。

最近、友達や先輩が「いい本だよ。」って言っていた『Good Luck』という本を読んでみました。
結構有名な本らしいのですが、おいらは知りませんでした。
割と薄い、すらっと読める本です。



読んでみたんですけど…うーん…

知らない人のために内容をちょこっと要約すると、
『運と幸運はまったくの別物である
運は捕まえることも、留めておくことも出来ない
幸運は、しっかりと『下ごしらえ』をした者に、平等に訪れる』
ってことなんですよね。

正直、この本を読み終えたとき、


アホじゃないかと思いました。

だって、誰にでも訪れたら幸運っていわないじゃん。
幸運は確かに準備もしないで手にすることが出来る物ではありませんが、準備さえすれば幸運が掴めるってのはおかしいですよね。

先のセンバツ高校野球大会で愛工大名電が優勝したのは彼らの努力の賜物以外の何物でもありませんが、出場した32校のうち31校は涙を呑んだわけで、それは彼らが準備を怠ったからではないはずです。

精一杯幸運を手にする努力をしても、幸運を手に出来るのはほんの一握り。
それでもそれを手にするために、人は努力しなければならないんですよね。

それを、「頑張れば必ず報われるよ」なんて言うのは、無責任だと思います。

とまあ、好き勝手書きましたが、この本には、なるほどなあと思わせる部分もあります。
それに共感するか、説教臭いと感じるかは人それぞれだと思いますが、先に書いた通り、薄くてすんなり読める本なので、一度読んでみるのも良いかもしれません。