メジャーリーグ、カナダを去った球団、残った球団を振り返る。来季はもっといけるはず

2005-12-09 00:59:59 | Weblog
今年のメジャーリーグでカナダを去ったチーム、残ったチームを振り返る。モントリオールを去ってワシントンDCに移転したナショナルズ(カナダ時代はエクスポズ)は入場者が大幅に増えて大成功。残ったトロントのブルージェイズは、カナダ唯一のメジャー球団となったが入場者数に大きな変化はなかった。しかし来季に向けて戦力強化に励んでいる。この2チーム、来季は旋風を起こすかもしれない。

まずは去った側から。昨季のモントリオール・エクスポズは80試合を行い、観客動員数は74万8550人。1試合平均は9356人と1万人を割った。球団はモントリオールに見切りをつけ、米国の首都へと本拠を移した。そして今季、チーム名をナショナルズに変え、RFKスタジアムで行ったホーム試合80試合の入場者は269万2123人。1試合平均では3万3651人と大幅に伸びた。

成績も昨季のエクスポズは67勝95敗と借金28だった。しかしナショナルズは81勝81敗と勝率5割と大躍進。ともに成績はナリーグ東地区の最下位だったが、今季のナショナルズは終盤まで優勝争いに加わっていた。カナダを離れて結果は大正解。モントリオールはアイスホッケーばかりに関心がもっていた。来季も大勢の観客に見守られナショナルズは好成績を収めるだろう。

一方、残ったのはトロントにホーム球場を置くブルージェイズ。観客動員数は昨季が81試合で190万41人。1試合平均では2万3457人。今季から球場名がロジャースセンターに変わり心機一転といきたかったが、今季は80試合で197万7949人。1試合平均で2万4724人と大きな変化がなかった。カナダ唯一のメジャー球団となったことで、注目されるかと思ったが入場者数に大きな変化はなかった。しかし成績面では昨季67勝94敗でアリーグ東地区最下位だったが、今季は80勝82敗で地区3位に浮上しカナダ唯一のメジャー球団の意地を見せた。

さらにブルージェイズは来季の戦力補強に力を入れている。オリオールズのサウスポーの守護神、B・J・ライアン投手を5年契約4700万ドル(約55億5000万円)で獲得すると、球速160キロの速球派、A・J・バーネット投手とも5年契約5500万ドル(約66億4000万円)で契約した。投手力を強化し同地区のヤンキース、レッドソックスの強豪チームを脅かす存在となりそうだ。

カナダを去った者も残った者も来季のさらなる飛躍が期待される。