【名門大学とは】
名門大学とは大学の呼称の一つである。一般的には、長い歴史と伝統を持ち、入学難易度や研究水準が高く、各界に優秀な卒業生を輩出してきた大学群のことを指す呼称としてよく用いられる。しかしその基準は曖昧で、主観が入る余地も多いため、大学を客観的に評価する概念としては適さない。なお「海外の名門大学は入りやすい。」という誤った固定観念が囁かれる事も多いが大方の先進国の名門大学の場合、独自の入学試験を課す事が多くアメリカ合衆国やカナダなどのようにハイスクール時代の成績を重視するような入試形態の場合でもあっても名門大学への進学は極めて難関である事が多いのが実情である。ただし北欧など一部の名門大学では勤労経験者による入学枠が設けられている。
【ヨーロッパ】
ヨーロッパにおいては大学にはもともと貴族の子女が多く通っていたものであり、現在でも大学進学率は日本やアメリカ合衆国ほど高くはないため、大学間の評価の格差は小さいのが実情である。入試制度や教育制度も日本とは大きく違い、例えばドイツでは統一試験アビトゥーアに通れば基本的にはどの大学でも入ることができ、日本のように一部の大学に優秀な学生が集うという現象が起きにくい。また、フランスなどは大学の学費が無料であり、これは留学生にも適用されるため、世界中から留学生が集まる。ただしイギリス等のように学歴ごとの生涯賃金格差が諸外国より大きくまた 大学毎の序列もシビアな国家も存在している。
【アメリカ合衆国】
アメリカ合衆国においては、大学ランキングで上位にランクされるアイビーリーグやリトル・アイヴィーなどの大学群のほか、同国においては特定の学問分野に秀でた大学もその分野での「名門」と呼ばれることがある。
【日本】
日本において名門と称される大学は、戦前から既に旧制の大学に昇格していた伝統校のうちで、特に学術的実績に対する評価が高い大学を指す。
