1球1球に見応え十分だった。
大谷翔平とダルビッシュ有の超ハイレベルな3打席。
大谷翔平とダルビッシュ有の超ハイレベルな3打席。
【第1打席=5球】空振り三振
最初の4球は徹底した内角攻め。
速球は4球目の152キロ。
全15球のうちたった1球の真っ直ぐだった。
内角ギリギリで空振りのストライク。
1球目のカットボールと同じひざ元。
1球目のカットボールと同じひざ元。
最後は外角低めに滑り落ちるスライダーで空振り。
大谷は内角を意識せざるを得なかった。
素晴らしい逆算の配球。
【第2打席=4球】一塁ゴロ
1打席と一転して外角のボールを集める。
それも縦の変化で低めを意識させる。
1,2球ともスプリット。
それも縦の変化で低めを意識させる。
1,2球ともスプリット。
大谷も配球を読んでいたのか、1球目を強振。
右翼線へファウルも詰まらされてバットが折れる。
3球目、振ってくれれば儲けものの低めボール球(スライダー)。
2ボール1ストライクのバッティングチャンス。
アウトローへスプリットを投げ込み凡ゴロ。
右翼線へファウルも詰まらされてバットが折れる。
3球目、振ってくれれば儲けものの低めボール球(スライダー)。
2ボール1ストライクのバッティングチャンス。
アウトローへスプリットを投げ込み凡ゴロ。
【第3打席=6球】投ゴロ
第2打席とは一変。
1球も外への配球はない。
大谷に考えるだけ考えさせての3度目の勝負。
6球のうち4球は真ん中低め。
1球も外への配球はない。
大谷に考えるだけ考えさせての3度目の勝負。
6球のうち4球は真ん中低め。
負けん気の大谷の打ち気を誘うような配球。
ボール球になる変化球。
ボール球になる変化球。
2球目はベルト付近、ほぼ真ん中のスライダー。
打ち気にはやる大谷のミスショットかもしれない。
ダルビッシュもしまった、と思ったかもしれない。
3打席中たった1球のチャンスボール。
力んだ大谷がファウル。
ダルビッシュもしまった、と思ったかもしれない。
3打席中たった1球のチャンスボール。
力んだ大谷がファウル。
3,4,5球目は低めにボール球を集める。
落ちるカーブ、スプリット、カットボールと球種がすべて違う変化球。
4球目がギリギリストライクになってダルビッシュは助かった。
何としてもリベンジしたい大谷。
落ちるカーブ、スプリット、カットボールと球種がすべて違う変化球。
4球目がギリギリストライクになってダルビッシュは助かった。
何としてもリベンジしたい大谷。
フルカウントにした。
ダルビッシュは先頭を歩かせて盗塁されたくない。
ボール球で勝負する余裕はない。
ボール球で勝負する余裕はない。
ストライクを取るしかない。
選択したのは外寄りほぼ真ん中の緩いカーブ。
選択したのは外寄りほぼ真ん中の緩いカーブ。
6球目、絶好球とみた大谷は強振。
5球目に150キロのカットボールを見せられた。
タイミングがずれた大谷のバットの先。
ボテボテの投手ゴロに打ち取られた。
ボテボテの投手ゴロに打ち取られた。
試合後、ダルビッシュは大谷料理のレシピを明かした。
「とにかく球種だけじゃない。反応を見ながら、セットに入り、ボールを長く持ったり、足の上げる時間を変えたり。工夫をした」
「とにかく球種だけじゃない。反応を見ながら、セットに入り、ボールを長く持ったり、足の上げる時間を変えたり。工夫をした」
ところが、配球に関しては触れていない。
パドレス投手陣は大いにお手本になったはず。
逆にドジャースは大谷頼みが露呈。
逆にドジャースは大谷頼みが露呈。
だが、配球はダルビッシュ並みの制球力が居る。
思い出すのは日本シリーズ。
イチローを分析、徹底的に封じたヤクルトのノムさんと古田の師弟コンビ。
世界の盗塁王、阪急の福本豊を封じた川上巨人捕手の森祇晶。
イチローを分析、徹底的に封じたヤクルトのノムさんと古田の師弟コンビ。
世界の盗塁王、阪急の福本豊を封じた川上巨人捕手の森祇晶。
いずれもキーマン封じで日本一を勝ち取った。
球史をひも解いても分析、戦略の重さが物語る。
球史をひも解いても分析、戦略の重さが物語る。
◆ ◆ ◆
さて地区シリーズお休みのドジャース。
あす8日は敵地サンディエゴで第3戦。
ア・リーグは2試合行われた。
ア・リーグは2試合行われた。
アメリカの虎がミラクル決勝3ランで9回決着。
47セーブ、防御率0・61右腕エマニュエル・クラセ(26)を一撃。
0-0の最終回マウンドはガーディアンズの絶対守護神。
0-0の最終回マウンドはガーディアンズの絶対守護神。
途中出場の2番DHカーペンターがいい仕事をした。
タイガースは1勝1敗のタイにした。
前日はメッツの絶対守護神ディアスが3失点KO。
ストッパー受難のPSだ。
公式戦と比べようのない重圧がありそうだ。
【地区シリーズ結果(6日~5回戦】
▼ナ・リーグ
①ドジャース7-5パドレス
②ドジャース2-10パドレス
①フィリーズ2-6メッツ
②フィリーズ7-6メッツ
メッツ002001102=6
フィリーズ000003031=7
メッツ002001102=6
フィリーズ000003031=7
▼千賀滉大2回(31球)1失点1安打(本1)3三振1四球
▼ア・リーグ
①ガーディアンズ7-0タイガース
②ガーディアンズ0-3タイガース
タイガース000000003=3
ガーディアンズ000000000=0
①ヤンキース6-5ロイヤルズ
②ヤンキース2-4ロイヤルズ
ロイヤルズ000400000=4
ヤンキース001000001=2
ロイヤルズは4番ペレスが4回に同点アーチ。
ヤンキースの主砲ジャッジがポストシーズン不発。
ヤンキースは敗れ1勝1敗のタイ。