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大谷手玉!ダルビッシュの15球~アメリカの虎ミラクル9回決勝3ラン

2024-10-08 | 日記
1球1球に見応え十分だった。
大谷翔平とダルビッシュ有の超ハイレベルな3打席。
【第1打席=5球】空振り三振
最初の4球は徹底した内角攻め。
速球は4球目の152キロ。
全15球のうちたった1球の真っ直ぐだった。
内角ギリギリで空振りのストライク。
1球目のカットボールと同じひざ元。
最後は外角低めに滑り落ちるスライダーで空振り。
大谷は内角を意識せざるを得なかった。
素晴らしい逆算の配球。

【第2打席=4球】一塁ゴロ
1打席と一転して外角のボールを集める。
それも縦の変化で低めを意識させる。
1,2球ともスプリット。
大谷も配球を読んでいたのか、1球目を強振。
右翼線へファウルも詰まらされてバットが折れる。
3球目、振ってくれれば儲けものの低めボール球(スライダー)。
2ボール1ストライクのバッティングチャンス。
アウトローへスプリットを投げ込み凡ゴロ。

【第3打席=6球】投ゴロ
第2打席とは一変。
1球も外への配球はない。
大谷に考えるだけ考えさせての3度目の勝負。
6球のうち4球は真ん中低め。
負けん気の大谷の打ち気を誘うような配球。
ボール球になる変化球。
2球目はベルト付近、ほぼ真ん中のスライダー。
打ち気にはやる大谷のミスショットかもしれない。
ダルビッシュもしまった、と思ったかもしれない。
3打席中たった1球のチャンスボール。
力んだ大谷がファウル。
3,4,5球目は低めにボール球を集める。
落ちるカーブ、スプリット、カットボールと球種がすべて違う変化球。
4球目がギリギリストライクになってダルビッシュは助かった。
何としてもリベンジしたい大谷。
フルカウントにした。
ダルビッシュは先頭を歩かせて盗塁されたくない。
ボール球で勝負する余裕はない。
ストライクを取るしかない。
選択したのは外寄りほぼ真ん中の緩いカーブ。
6球目、絶好球とみた大谷は強振。
5球目に150キロのカットボールを見せられた。
タイミングがずれた大谷のバットの先。
ボテボテの投手ゴロに打ち取られた。

試合後、ダルビッシュは大谷料理のレシピを明かした。
「とにかく球種だけじゃない。反応を見ながら、セットに入り、ボールを長く持ったり、足の上げる時間を変えたり。工夫をした」
ところが、配球に関しては触れていない。
パドレス投手陣は大いにお手本になったはず。
逆にドジャースは大谷頼みが露呈。
だが、配球はダルビッシュ並みの制球力が居る。
思い出すのは日本シリーズ。
イチローを分析、徹底的に封じたヤクルトのノムさんと古田の師弟コンビ。
世界の盗塁王、阪急の福本豊を封じた川上巨人捕手の森祇晶。
いずれもキーマン封じで日本一を勝ち取った。
球史をひも解いても分析、戦略の重さが物語る。
◆    ◆    ◆
さて地区シリーズお休みのドジャース。
あす8日は敵地サンディエゴで第3戦。
ア・リーグは2試合行われた。
アメリカの虎がミラクル決勝3ランで9回決着。

47セーブ、防御率0・61右腕エマニュエル・クラセ(26)を一撃。
0-0の最終回マウンドはガーディアンズの絶対守護神。
途中出場の2番DHカーペンターがいい仕事をした。
タイガースは1勝1敗のタイにした。
前日はメッツの絶対守護神ディアスが3失点KO。
ストッパー受難のPSだ。
公式戦と比べようのない重圧がありそうだ。
【地区シリーズ結果(6日~5回戦】
▼ナ・リーグ
ドジャース7-5パドレス
②ドジャース2-10パドレス
①フィリーズ2-6メッツ
フィリーズ7-6メッツ
  メッツ002001102=6
フィリーズ000003031=7
千賀滉大2回(31球)1失点1安打(本1)3三振1四球
▼ア・リーグ
ガーディアンズ7-0タイガース
②ガーディアンズ0-3タイガース
  タイガース000000003=3
ガーディアンズ000000000=0
ヤンキース6-5ロイヤルズ
②ヤンキース2-4ロイヤルズ
ロイヤルズ000400000=4
ヤンキース001000001=2
ロイヤルズは4番ペレスが4回に同点アーチ。
ヤンキースの主砲ジャッジがポストシーズン不発。
ヤンキースは敗れ1勝1敗のタイ。