インをデッドに

オレは明日出来ることは今日しないゼ

惜別ライド

2018-06-12 17:20:06 | 日記
昨晩の雨も上がり、今朝はまだドンヨリしてますが、天気予報によると、今日はこの後も雨は降らないそうで、久々に外の世界を走ることにしました。

最近は何となく気が乗らず、室内で気楽にぼちぼちとzwiftで走っていました。

“Alpe du Zwift”で一瞬だけKOMジャージをゲットしたり(でもすぐに37分台の人に抜かれる…バカッ速!)、

初めてのレースに参加してみたり(今までずっとエントリーが面倒だと思ってましたが、実は全然難しくないと今更知りました)と、それなりにペダルを漕ぐことはしていたのですが、何だか外に飛び出す気が起こらなかったのでした。

そんな今日、重くなってしまった腰をやっと上げました。

ひとまずの行き先は決めてます。

まず甲越を抜けてから海田に下り、串掛林道を越えて呉の焼山に出ました。

ここまで来る時、いつもは『ルヴァンシュシュ』のメロンパンアイスが励みになってペダルを漕ぐ脚にも力が入るのですが、今日はまるでいつもと違う脚の重さ…。
でもそれは、外の実走が久々だからではないのです。

もうすぐそのルヴァンシュシュ、という所でセブンに寄って、アイスコーヒーとちょっとしたパンなんかかじりました。
こんな地点でパンを食べるのは、妙だけど仕方ない…。

『さぁ、あとちょっと。』

手前の坂を上って、角を曲がると店が見えてくる…。

『あぁ、やっぱり本当だったんだ…』

改装工事の職人さん達が店の設備を外して普通の一軒家に戻している様子でした。




実は先月末の日曜日の昼下がり、ルヴァンシュシュのご主人から突然電話がかかって来たのでした。
第一声が『パン屋です』と飾り気のないストレートなお父さんです。
何かと思えば『昨日をもって店を閉めた』とのお知らせでした。
『遥々来てみたら店閉まってる、じゃ悪いから』と。
衝撃でした。
このところすっかりご無沙汰してしまっていたのを悔いながら『そうと知っていれば…』と言うと、事前にお知らせすると催促みたいになるのが嫌だった、と気を遣ってくれてのことでした。

やっぱり年齢的に朝早くからの肉体労働はきつかったそうです。
そりゃそうでしょう。
特に店主である奥様のことを思っての引退だそうです。

美味しいパンはもちろんのこと、ご主人との世間話も楽しい、最高の癒しスポットだっただけに、本当に残念で寂しいことですが、そういう訳があってのことなら仕方ありません。

『また美味しい果物が手に入ったら連絡するから』と言ってもらって電話を切ったのでした。


さようなら、ルヴァンシュシュ。
ファンも多かったから、同じように閉店を惜しむ人は多いはず。
もうここのパンは食べられないけど、ずっと働き詰めだったご夫婦に、これからはお元気でのんびりと過ごしていただけるのなら、これで良いのだ、そう自分に言い聞かせて立ち去りました。


気持ちを入れ替えて熊野跡道を瀬野の方へ下り、緑化センターに向かいました。

ヘトヘトでうつむいて登っていたもんだから、あともうちょっとで立石展望台、という所で頭上から木の枝が折れてぶら下がっているのに気付かず、ジャージの右肩辺りに木のトゲがバリバリ!と引っかかったけど止まる訳に行かず、あっという間にボロボロ…。


↓こんな奴

コンニャロー!と捩じ切ってやりました。

さて、レストハウス到着です。

やっぱりコイツにはディープなホイールが似合います。

レストハウスの窓のすぐ外には野鳥の餌台があって、ちょくちょくいろんな鳥が往き来してました。

超どアップで撮影するのか、野鳥の愛好家のお父さん方が台からすぐの所でバズーカ砲みたいな望遠レンズ付きのカメラを構えてました。


池ではいつものアヒルが歓迎してくれました。
が、この子はちょっと意地悪なヤツで、カメ達も餌のオコボレに与りたいと、そこらをスイスイ泳ぎ回るんですが、まるでモグラ叩きみたいに、カメの頭をクチバシでピシッと突くのでした。


呉娑々宇山を越えて帰りましたが、呉娑々宇線の終点のガードが最近は緩くなっていて、一旦バイクを降りなくてもそのまま通過できます。



さようならルヴァンシュシュ。
店は閉めても、お二人いつまでもお元気で!

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