◇ライオンズクラブ国際協会 日本語版HPより
http://www.lionsclubs.org/JA/our-work/disaster-relief/japan-quake-relief.php
日本の地震と津波に対する救援
日本全国のライオンズは緊急災害救援を行っています。また、財団(LCIF)では、緊急支援と長期復興支援する資金を拠出しています。これまでに、LCIFからの大災害援助金、世界各地のライオンズから寄せられた献金や募金など、600万ドル以上を拠出しました。日本のライオンズでは、独自に救援資金300万ドルの調達に努めています。
また、ソーシャル・メディアを通じて救援活動のコーディネートを行っており、東京にある日本ライオンズ連絡事務所が救援本部として活用されています。さらに、ライオンズでは、政府やその他のNGOと協力して迅速かつ効果的な対応ができるよう、日本所在のライオンズクラブの地図を作成しました。日本のライオンズクラブには107,000名を超える会員が所属しており、緊急支援も長期的な支援も行うことができます。
日本のライオンズからのニュース
日本で起きた大震災の状況と、現在実施されている救援活動について、ライオンズから次のような報告がありました。
2011 年3月21日の夕方、小野木巧ライオン(334-B、岐阜県)をはじめとするライオンズ会員は、日本各地のライオンズから寄せられた救援物資をトラックに積み込みました。福島県相馬市の避難所にいる被災者の方々に救援物資を届けるべく、夜を徹して走りました。私は東京からこのチームに合流しました。相馬ライオンズクラブのメンバーが救援物資の荷降ろしを手伝ってくれました。写真をご覧ください。
海岸付近の被災地の一画を見ました。道路に転がっている船。あたり一面に散乱している大きな松の木。海水に覆われた田んぼもあり、この状態では今後何年も使えないとのことです。漁業も壊滅状態で、町の再建は困難だと副市長・議長は話していました。自衛隊や機動隊の捜索により、沿岸地区で災害時に犠牲になった方のご遺体が毎日約20体ほど見つかるとのことです。
主要な救援物資は市の集積倉庫に保管するため市に預けました。さらに私たちは、キャンディ、お菓子、おもちゃ、絵本、そして各地の子供たちからのメッセージを寄せ書きしたカードなどを、避難所の子供たちに直接手渡しました。被災された方々が厳しい状況にじっと耐える避難所で、子供たちに笑顔がよみがえりました。写真をご覧ください。
ライオン藤村貞夫 東京三軒茶屋ライオンズクラブ会員、330-A(東京都)
仙台市の私の住む地域では、2011年3月17日に電気がやっと復旧したため、この地域のライオンズ・リーダーたちと連絡が取れるようになりました。332 複合地区のライオンズは避難所に送る物資の集積場を設置しました。量の多少は問いませんのでご支援をお願いいたします。避難の長期化に伴い、水、日持ちのする食料品、毛布、紙おむつ、粉ミルク、生理用品などの不足が予想されます。その他の日用品なども大歓迎です。
今回の地震と津波で、仙台地区の集積場となる志賀重信332-C地区元ガバナーは、塩釜市にある自宅・事務所の1階が大きな被害を被りましたが、2階に寝泊まりして頑張っています。また、自宅の庭を物資配送センターとして提供して陣頭指揮を取って活躍しています。こうした彼の気持ちを皆さんに知っていただきたいと思っています。
先日、ライオンズクラブ国際協会本部長と直接話す機会がありました。国際本部および世界の皆さんの強い支援表明に勇気づけられました。ありがとうございます。
秦 従道 元地区ガバナー
330- C地区(埼玉県)では、さいたまスーパーアリーナへ避難されている被災者約3000人に対して入浴支援を実施します。3月23日から30日まで、県内4カ所の温泉施設に毎日500人ずつの入浴支援を行います。地区では全クラブから拠出金を集め、入浴料と交通費を負担します。また、地区の一部クラブには避難所での労力ボランティアを毎日30人お願いしています。
被災者の大半が福島の原発避難者の方々です。さいたまスーパーアリーナには水のシャワーしかありません。お風呂に入ることで、少しでもストレスの解消ができればと願っています。
中村泰久ライオン 大宮北ライオンズクラブ会員
2011 年3月16日、335-C地区木之本ライオンズクラブでは、332-D地区(福島県)へ10トン車1 台分の支援物資を届けました。カップ麺3,500食、2リットル入り飲料2,400本、紙おむつ5,000枚、ティッシュ・ペーパー1,650箱、ポケット・ティッシュ1,000個、カイロ1,500個、缶詰400缶、味噌汁300食、割箸12,000膳、バケツ、毛布、灯油などを搭載しました。
震災を受け、大橋英一クラブ会長が3月13日に物資支援を提案し、14日に理事会の承認を受けました。15日の例会後直ちに出発し、翌早朝に山口一男332-D地区ガバナーに物資をお届けすることができました。
会員は短時間で物資を調達し、運送手段を確保しました。店頭で購入できる量が限られている中、物資を集めるのは大変でした。でも、一人ひとりの会員が奔走しました。会員の友人からの援助も得ることができました。1 人の友人は大量のティッシュを寄付してくれました。私の会社の社員が自腹を切って昼休みにお菓子を買いに行ってくれた時は涙が出そうでした。ライオンズが地域の善意の掘り起こしをすることができたことを嬉しく思います。
こうして、トラックを一杯にすることができました。参加できたことを誇りに思います。写真をご覧ください。
平井正公ライオン 335-C地区、滋賀県
岐阜県下最大私立病院の理事として、私は救援および医療物資を届けるべく全力を尽くしています。また、政府からの要請を受け、被災地に医師、看護士、医療専門家などによる災害医療支援チームも送りました。死者2万人とも言われる中、死体解剖も我々の任務となります。
地震や津波が収束しても、福島の原発についてはいまだ非常に深刻な状況に直面しております。チェルノブイリにも匹敵する事態にまで発展するとも言われています。すでに被ばくした方がいることも報告されています。事態の悪化に伴い、今後医師としてなすべきことは多いと感じております。
日本のライオンズは、8複合地区協議会議長および不老理事、山浦理事の呼びかけで5億円の献金を集めることにしています。特に、深刻な被害に遭われている332複合地区の会員の皆さんが心配です。
山田實紘 元国際理事、ライオンズクラブ国際協会
2011 年3月15日、天童舞鶴ライオンズクラブ会員数名が宮城での炊き出し実施を思い立ちました。会員に呼びかけたところ、数名は即座に行くことに同意してくれ、また都合のつかない会員も、米や水、炊き出しの食材などを持ち寄ってくれました。準備ができ次第、その日のうちに私たち会員5名で宮城に向かいました。ガソリン・スタンドでは緊急支援に行く旨を伝え、給油してもらうことができました。
姉妹クラブの利府ライオンズクラブ鈴木元会長が場所を提供してくれ、100食以上の芋煮、おにぎり、りんご、飲み物など天童舞鶴ライオンズクラブの会員が提供してくれた飲食物をふるまうことができました。被災された皆さまから大変喜んでいただき、奉仕の実践の大切さと共に、ライオンズクラブに入会して本当に良かったと再認識することができました。 写真をご覧ください。
寒河江潤一ライオン 天童舞鶴ライオンズクラブ会員、332-E地区、山形県
日本全国のライオンズがインターネット上で連絡を取り合い、333-E地区(茨城県)日立市その他被災地に向け2リットル入りの飲料水6000本を送りました。震災の2日後、日立桜ライオンズクラブの北村理光会長が市の災害対策本部を訪問。最も必要なものを尋ねたところ、市長から食糧と水であるとの答えがありました。北村会長は小野木巧ライオン(334-B、岐阜県)にこの情報を伝え、そこからさらに橋本維久夫ライオン(335-A、兵庫県)に伝えられました。
橋本ライオンが直ちにオンラインで呼びかけたところ、32人以上の会員から反応があり、励ましの言葉とともに寄付が寄せられました。飲料水は、ミネラルウォーターの会社を経営する331-C地区(北海道)黒松内ライオンズクラブ小谷孝夫会長より原価以下で提供されました。まずボトル 3000本を送付し、さらに原発周辺の住民が日立市に避難したことを受け、さらに3000本が追加発送されました。マスコミに報道されずあまり注目されてはいないものの甚大な被害を受けている地域は数え切れないほどあり、この事業は引き続き、そうした被災地を対象に継続して行われます。日立市からの写真をご覧ください。
地震が起こった日、私たちの地区では2年間計画していたチャリティーイベントを中止せざるを得ませんでした。ライオンズが会場(東京、池袋駅)の周辺にいた通行人の方々に落ち着くよう呼びかけ、道路を離れて座るように指示しました。ビデオには、最初の地震が起こった後の様子が写っています。河合地区ガバナーが参加者に向け挨拶の言葉を述べている最中、2度目の地震があり、司会者が参加者に落ち着くよう声をかけています。ビデオをご覧ください。
地震の2日後、330-A地区キャビネットは定例会議を早めに切り上げ、募金箱を手に新宿駅に出向きました。募金の呼びかけを始めた直後、1人の若い女性がやって来て「これは、宮城県の地震の募金ですよね?」と話しかけられました。「友達と連絡が取れないんです。これをお願いします」すがるように、目に涙を浮かべながら、千円を募金してくれました。
私たちは2時間にわたり、道行く人に精いっぱい訴えました。自分の不安を振り払うかのように。何のための募金か分かると、多くの通行人、特に多くの若い人が、財布を出して募金してくれました。『ありがとうございます』とお礼を言うと、多くの人が『お願いします』と返してくれました。涙を流している人もいました。募金をしてくれた人の中には、私たちと一緒に最後まで募金活動をしてくれた若い女性もいました。ビデオをご覧ください。
茅島純一ライオン 東京江戸川東ライオンズクラブ会員、330-A、東京都
330-C地区(埼玉)キャビネットでは、地区の募金活動に関するお知らせを掲示しています。また、地区内のクラブが使用できるポスターやチラシ、活動手順を作成しました。
八木拓也ライオン 330-C、埼玉県