膵臓がんの痛みは、みぞおち(心窩部)や左の背部、腰、左肩などに現れることがあります。背中の痛みは、腰の上部から背骨の中央部にかけての範囲に現れることが多く、鈍痛や焼けつくような痛みとして感じられます。特に夜間や横になっている時に強くなることがあり、食事の後や体を前に曲げる動作時に痛みが増強することも報告されています。痛みは持続的であることが多く、一時的なものではないため、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
膵臓がんの初期症状の一つとして、腹部の痛みが挙げられます。腹痛はみぞおちのあたりから左のわき腹を中心とした痛みが多く、持続的で背部や左右の肩に広がることもあります。胃からくる痛みはゲップ、胸焼け、胃もたれの症状を伴うことが多いですが、膵臓からくる痛みは何もしなくてもずっと痛い、体勢を変えてもずっと痛いというのが特徴です。腹痛、背部痛を胃の痛みだろうと自己判断することはとても危険です。必ず医療機関を受診するようにしましょう。
膵臓がんの他の症状としては、次のようなものがあります。
- 体重減少と食欲不振
- 皮膚や目の黄色くなり
- 糖尿病の発症
- 月経異常
- 更年期障害のような症状
- 乳房の変化
- 腹部膨満感(おなかの“はり”)
- 黄疸