MANGAダイアリー

日々の生活の中で思い浮かぶ様々なことなどを日記とマンガで綴っています。

崖の上のポニョ

2008年07月24日 | マンガ
 「なんばTOHOシネマズ」にて「崖の上のポニョ」を鑑賞。
 日曜の昼間、しかも「ポケモン」も上映中とあって、ロビーはもの凄い人人人。チケットを買う行列を見て着いたばかりの客がため息をついていたが、普通の客は前から指定を取っておくなんてこと、しないものなのかねえ。グッズ売り場なんて満員電車状態だった。

 で、「ポニョ」。
 荒れ狂う波の上を駆けるポニョのシーンと、宗介とポニョが魔法で大きくなったポンポン船で海を行くシーン、この2つがあるだけでこの映画を全肯定したい。最近作によくある、整合性がなかったり、性急でありすぎたり、ラ…、辻褄が合わなかったりが今作にも見られる(特に後半)ものの、そんなものはこの際些細なことだ。確かに、あまりの暴走ぶりに何度か置いて行かれそうにはなるのだが。そういうことよりも、宗介がポニョを助けるため海に入る時に半ズボンの裾をたくし上げるとことか、ソファのバウンドが気に入ったポニョが2度同じコースをたどるとことか、そんな所を楽しみたい。こういう見所は山のようにある。
 気になったのは、今回採用の絵本タッチの背景の方が、いつもの美術に比べてキャラクターが浮いて見える点。影をつけていないからかな。あと、ポニョが人間になるのがいかにも早すぎる気はする。魚として出会って以降、もう少し魚のままでの宗介との交流を見たかった。いつもならもう少しここに時間をかけると思うのだが、上映時間を考えて簡略にしたのか。それとも、一目惚れによる一直線の激情を描きたかったからか。でもまあ、1番の不満は宗介が風呂に入らなかったことだけどな(もういいよ)。
 食事がインスタントラーメンというのは宮崎監督作品としては衝撃的だったけど、母親の名前呼びと合わせて、今後あれこれ言われたりするんだろうなあ。
  それにしてもフジモトは、見かけから性格から動きから、何から何まで手塚キャラっぽかったよねえ。あれは一体なんなんだ。今更ながらのリスペクト?はっはっは、まさかそんな。
 所ジョージは、糸井重里や立花隆のような朴訥路線なんだろかね。しゃべくり芝居で見せるキャラクターなんだから、ここはもう少し声で演技のできる役者でもよかったのではないか。それこそ、手塚キャラってことで大塚明夫で充分だと思うが……無理か。天海祐希は実写でも大丈夫なくらい合っていた。一茂は……あれだけの出番ではよく分からん。
 とりあえず、スクリーンでもう2回くらいは観ておきたい。