





土、日にかけて絵画展示場と記されたチラシが
娘の郵便箱に回って来た。 場所はここから80km
離れた小さな村の市役所と教会で催しがあった。
アーチストの中で目に付いたのがAさんだった。
彼女は、水彩画を専門に描いて、特に独特の
テクニックでニスをしているので額縁にガラス張りを
しなくてもすむと云う事で、ケベック州では知られている。
娘家族と一緒にピクニックを兼ねて行ってみた。
肝心のAさんに逢ってニスのテクニックを尋ねたが
"それは、私のレシピなんです"と云って明かさなかった。
しばらくあちこち見回っている間に、娘が目を光らして
走って来た。 モントリオール市から来て展示している
Bさんと話しているうちに、Bさんは、"自分はニスの
テクニックはこうしていると一から十まで詳しく紙に書いて
教えてくれたと云って娘は喜んでいた。
Chefが料理のソースを長年かけて作った中味を生涯誰にも
教えないと此処では云っているように、それに似通った
事がアーチストの中でも、自分で見付けたテクニックは絶対
人には知らせないと云うのも尤もで無理もない事だろう。
むしろ、そのレシピを聞く方がいささかナイーブに見えた。
アーチストの中を覗いているようなステージで、あまり決めつけた事は言い切れませんが、兎に角雰囲気が厳しく、しかも陰険な感じもしました。娘は、幸いにシャーブロック市内のある役所で今度八月の展示会にソロで出展する機会を得ましたが、何せ駆出しでもっともっと勉強が必要のようです。まあ、人は自分の好きな事をしてその道へ一目散に走って行けるのは幸せでしょうね。
Poloさんのキビタキの撮影を見せて頂きました。こんな素晴らしいシーンを撮るPoloさんには、きっと独特なテクニックがあればこそだと思います。それは、長年の撮影工夫されたPoloさんの賜物です。他のカメラマンが三脚で待ち構えあれよあれよと言ってるシーンも想像しています。
今後も、よろしくお願い致します。