2月28日移転OPEN
先月25日まで入院していた、大阪堺市の大阪労災病院で退院日の朝少し
だけお話をさせて頂いたのは、小松さんという60代の男性でした。
小松と言う名字に反応した私は「高知に、ご縁は有るんですか?」とお聞き
したのですが、特に無いとのこと、でも高知に小松という名字が多いという
のは、ご存知でしたので理由を聞いてみると。
退職された当時「四国八十八ヶ所を10日間で廻ったと」話されながら、床頭
台から取り出して見せてくれたのは、小さな「巾着袋」――落ち着いた渋い
模様の布で出来た手作りの物でした。
なんでも、高知のあるお寺の門前で地元のお祖母さんに御接待として頂い
た物なのだそうです。見知らぬ方から思惑外に受けた御接待の嬉しかった
気持ちと共に、大事に使われているその袋を見せて頂ながら遍路話を聞か
せて頂きました。
必要最小限の手荷物しか持ち込めない4人部屋の枕元に置いているという
ことは常に持ち歩いていて、ある意味「お守り」に成っているのでは、と思わ
れる小さな袋。渡した方の気持ち、受け取った方の気持ちが綯い交ぜとなり
「自分と向き合う心の旅」という四国遍路が最近、都会の方に人気だという
ことの理由(わけ)を、垣間見たような気がしました。
そんな、同行二人のお遍路さんもよくご存知な店は第29番札所「国分寺」に
近い南国市下末松に有る「へんろいし饅頭・元祖山崎」――
元の店の南側に、広い駐車場が出来たのは遍路バスの便利の為かと思い
きや、なんと新規移転の店舗用だったのです。
「2月28日移転OPEN」との噂を聞いて早速、行って参りました。
↑例の木製ショーケースも新替です。
↑「饅頭の味も変わらず」と言うか、以前より「美味しい」と思うのは何故。
多分「アンコの美味さを感じる感覚が研ぎ澄まされてきた」故と思うのだが、
これを「手前あんこ」と言う――(言わないっ!)
いや、冗談で無く、この少々、小豆粒の残った「餡」美味しい。
また「饅頭の大きさ」が良いですね、一個の満足感が大きいですわ。
↑新装開店ならではの+αはこれ。
5個買って、2個の「内祝い」を頂きました。
「えらいサービスの割が大きいなあ」と思ったのですが、所謂「ハネ物」と
言うか、饅頭製造には付きものの「不細工品」でした。でもそんなの頂くに
は「関係ね~」ですよね。美味しさに変わりは有りませんから。
此方のお店は代々、女性によって引き継がれて来ていると聞きます。そんな
新しい門出にファサードの梅も満開で祝福している様に見えました。
立派なお店に成って、またこれから先もお遍路さんだけで無く、私達甘党
を楽しませてくれることでしょう。
--shop data--
店名:へんろいし饅頭・元祖山崎
所在:高知県南国市下末松433-1(Yahoo!地図)
電話:088-864-2644
営業:07:30~17:00(売り切れ迄)
定休:年末年始のみ
駐車:店舗前に3台
※過去記事(2006-10-29)
帰ったらあっという間にお腹の中に(笑)
早速ブログに来てみました、ホントに日記と言えるほどコンスタントに書かれててびっくりしました(^O^) 僕は粉もんが好きなので、その辺りから読ませていただきます!
じつは、私、あのお店は初めてでして「食談」というのがどの様なものか、知らなかったのですが、お陰様で参加料以上の収穫が有りました。一番は「友達が増える」でしょうか、人との繋がりは本当に大事にしたいものです。書けるようでしたら記事にしてみたいと思います。そんな次第で今後とも宜しく御願いします。