過日、堺町の「アルプス一万尺」の替え歌CMを延々、流す店で現像だけ
頼んだネガを受け取り、はりまや橋の電停で西向きの土電を
待っていると若い二人の女の子が電停のベンチに座り、地図を見たり
スマホを触ったりしている。
旅女子という事は直ぐに解った
(だいたい、高知の若い子は電停のベンチに腰掛けたりしないのである)
なので焦っているようなら ヘルプしてあげようかと見ていたけど、妙に
余裕がある様にも見えたので、声は掛けなかった。そのうち電車が来て
私は乗り込んだ後、何時もの癖で前方の下車口近くに佇んでいた。
件の女の子達はこの電車には乗らずにドアの開いた下車口に近付き
運転手に『KOCHI XXX』
と行き先を聞いたようだが、高知の後のXXXが解らず、運転手
さんは『地図は?』と言ったものの会話はそれ以上成立すること無く
電車は発車したのである。
発音から推測してみれば、コリアンであったと思うが、大胆な
時代になったものだとつくづく感じるのである。
昔の子は(今でもそうだろうが)皆「知らない叔父さんに付いて
行ってはいけません」と教えられた覚えがあるだろうが、これは
お互いの言葉が通じるが故に成立する事件であって、お互い全く
言葉が通じないとなれば「言葉巧みに誘った挙げ句云々」という
犯罪自体が成り立たないとも言える。
まあ、当人達はそんな危うさは全く関係無いような明るさで
見知らぬ街の散策を楽しんでいるのである。
平和な国「ニッポン」
の一端を垣間見たような夕刻の一風景であった。
Can I Help 言う?
OM-2N+Zuiko Auto-S 50mm/F1.2 (ProFoto XL 100)
いかにも、今夜予約してあるホテルの場所がわからないふうで、
ゴロゴロ引っ張るバッグを転がしてました。
私も素面だったし、早い時間だったので、少しむっときました。
さわらぬ神に祟りなしか?