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鎌倉日記43・・・浄光明寺 阿弥陀如来

2019年04月19日 15時02分16秒 | 鎌倉日記

鎌倉駅から徒歩10分程度で行ける鎌倉浄光明寺は、意外に訪れる人の少ない穴場的なお寺の一つと思っている。

真言宗泉涌寺派、山号は泉谷山。鎌倉時代の建長3年(1251年)、北条長時・時頼創建で、開山は真阿上人。阿仏尼の「十六夜日記」が伝わる寺でもある。

収蔵庫には国の重要文化財である阿弥陀三尊像が祀られている。木・土・日祝日と4月の鎌倉まつりに公開されるが、雨が降ったりすると開いてない時があり、2度ばかり空振りに終わった経験がある。

阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩ともに、木造・彩色・玉眼・土紋が施されている。中尊の阿弥陀如来像は頭に見事な宝冠をいただき、卵型のお顔は衆生に安堵感を与えてくれる。そして爪が長く、衣につけられた土紋に特徴がある。

もとは浄土宗で、開山の真阿上人は法然の教えを熱心に弘めた人であったことから、阿弥陀如来が祀られていると言われている。観音菩薩・勢至菩薩の脇侍像も、それぞれ左右に首を傾けた軽やかな姿勢で、美しい女性を思わせる像である。

 

 



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