ハチの家文学館

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古ノートの詩 1

2012年08月15日 03時26分54秒 | 

 

ただなんとなく過ごした三日間                                                                                     箱根の山々は夏の暑さも忘れて                                                                                  木々の緑が涼しさを我に与える

考えることが多すぎて                                                                                          思うことがあまりにも                                                                                            大きく膨らみすぎて 

書く気力も失い                                                                                              ただ茫然とした毎日

「ぼくは詩を書くのが好きだ」                                                                                      そう言った自分が恥ずかしい                                                                                        書こうとしても書けるものではない                                                                                それがわかっていながら                                                                                       書きたいと思うときすら書けない

何のために生きているのか                                                                                     もぬけの殻のようになった俺の心を                                                                                  夏の終わりの寂しさが                                                                                         風と共に通り過ぎる

   S48/8/27  29歳 箱根寮にて

S48年は先妻を亡くした翌年である。そのとき息子たちは3歳と1歳だったが今は42歳と40歳。この夏も家族を引き連れ我が家へ里帰りしている。今のカミサンとも家族全員仲良くしていることが、亡き妻や孫育20年の亡き母への供養にもなると信じてやまない。お盆も今年で40回目になる。

 

 



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