ただなんとなく過ごした三日間 箱根の山々は夏の暑さも忘れて 木々の緑が涼しさを我に与える
考えることが多すぎて 思うことがあまりにも 大きく膨らみすぎて
書く気力も失い ただ茫然とした毎日
「ぼくは詩を書くのが好きだ」 そう言った自分が恥ずかしい 書こうとしても書けるものではない それがわかっていながら 書きたいと思うときすら書けない
何のために生きているのか もぬけの殻のようになった俺の心を 夏の終わりの寂しさが 風と共に通り過ぎる
S48/8/27 29歳 箱根寮にて
S48年は先妻を亡くした翌年である。そのとき息子たちは3歳と1歳だったが今は42歳と40歳。この夏も家族を引き連れ我が家へ里帰りしている。今のカミサンとも家族全員仲良くしていることが、亡き妻や孫育20年の亡き母への供養にもなると信じてやまない。お盆も今年で40回目になる。
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