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番組内容は、プレミアム8 世界一番紀行 世界で一番長生きが多い里~中国・広西巴馬~(初回放送:2009年)100歳以上の数が世界一と言われるチワン族の山里秘話。
リポーターは女優吉本多香美,【語り】三宅民夫,【スタジオゲスト】医師…鎌田實,【スタジオキャスター】石井かおる。
現地入りした吉本多香美が、104年の人生を送ってきたおばあちゃんの大家族を訪ねる。
おばあちゃんの顔は皺しわであるが声に張りがある。文化大革命でひとり息子を惨殺されたおばあちゃんは、死に物狂いで孫4人を育て上げ、今では玄孫までいる大家族となった。息子のことを話すおばあちゃんの顔に涙があふれ出る。
おばあちゃんの苦労は家族のだれもが理解していて、みんながおばあちゃんを尊敬しているのが伝わる。新年を迎え、一年で一番幸せな時を過ごすおばあちゃんの顔は、満面の笑みでいっぱいだ。
人生の終わりについて考えているかの質問には、
「そういうことは考えないようにしているんだ」
「私は一日一日を生きられればいい」
「ただ みんなと一日一日を過ごせればいいんだよ」
「ここまで長生きしたんだから いつ死ぬかなんて考えないよ」
吉本多香美が言う。「私の実家は農家で両親が忙しく、私の体はおじいちゃんおばあちゃんが丈夫に作ってくれた。」
おばあちゃんは吉本の背中に手を回して
「よくわかってるね 良い子だ」
「祖父母があなたを大きく育ててくれたんだ」
「祖父母がいたからこそ 今のあなたがいるんだよ」
「報いなきゃだめだよ」
そしておばあちゃんの話は続く。
「余計なことを心配しないで 日々の仕事をきちんとしていれば 私のように長生きできるよ」
吉本の大きな目は涙でいっぱいになる。感動の瞬間だ!
吉本「長生きできるかどうかわからないけど、おばあちゃんのような人になりたいです」
おばあちゃん「私たちは昔 苦労したからこそ今 長寿なんだよ」
吉本におばあちゃんが声をかける。「泣いたら おなかがへったろ ご飯食べよう」
番組の最後の方で、「辛いときを乗り越えたとき、人の心は強くなる」とナレーションが入る。
この番組を見ていて、苦労をかけて83歳で亡くなったおふくろを思い出す。このおばあちゃんとおふくろが重なって涙が止まらない。しわくちゃの顔と手がそっくりだ。泣き顔もよく似ている。
27歳でがんで逝った先妻に代わって、58歳から78歳までの20年間、私の息子二人を面倒見てくれたおふくろも、このおばあちゃんと同じ気持ちでいたに違いない。
3歳と0歳の男の子を抱えて、とにかく私が育てると一生懸命だった。厳しい一面もあったから、息子たちの心のうちには反発もあったようだが、後年、息子たちの口から「おばあちゃんがいてよかった」「感謝しているよ」の言葉が聞けてよかった。
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