日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

地元の気質を垣間見る。

2006年10月29日 | お仕事な日々
自転車で15分ぐらいのところにある大型スーパーに、コーンフレークを売りに行く。

ここは、三年前まで、ただの更地だった。
「一体、いつまで更地にし続けるんだろう」と、
思うくらいに、
バブル崩壊のせいか、更地だった。

電話連絡で、仕事を受けたとき、
(そんなところにそんなスーパーあったかなぁ~)と
思っていた。

が、行ってみるとやっぱりあった(そりゃそうだろう)。

更地の景色に含まれていた、
空を駆逐するほどの大きさで。

更地はあきらめるけど、空は残念だ。

     ★

日曜日だったというのも、もちろんある。
が、マネキン、多すぎやしないかい!?
というくらい、マネキンが多かった。

そして、それらのマネキンがてんてこ舞いになるほど、
試食に来る人が、
お団子状になって、やってくる。

鹿せんべいに群がる鹿(奈良公園の鹿のことね。地元すぎる話でごめんね)。
麩を撒き散らしたら寄り付く鯉。
そんな勢いだ。

買わない人が多いけど、
くったくなく試食しに来る人々。人懐っこい。

だけど、
「ください」と言ってもらいにくる子、
もらった後「ありがとう」と言って、
立ち去る子の割合は多い。感心。

中には、
試食させているイチオシの商品以外のものを、
リクエストしてくる人もいたりする
(そういう人はちゃんと買ってくれるけど)。

貴重な意見をいってくれる人も多い。

もちろん、等しく、
買うフリをして、景品もらって、
商品をマネキンさんの見えないところに
置き捨てて、
景品だけをもらって帰る人がいたり、

「おいおい、せめて、別のところでもらった試食品を、
ちゃんと食べてから、もらいに来いよ」と、
突っ込みを入れたくなるような子供もいたりしたけれど。

販売数を正確に把握しきれないのが辛かったけど、
(ヒマがないほど、もらいにくるのだ!)
私が好きなタイプのお客さんが多かった。

そういうお客さんの中には、
同じ小・中学校の同級生がいても
不思議ではないくらいの私の地元。

同業のマネキンさんと、
お昼ごはんを一緒にしながら、
「ここのお客さんは、あつかましすぎる!!」という
文句を聞きながら、
(きっと私の気質にも、そのあつかましさはあるんだろうな)
と、わが身を振り返りつつ、苦笑いを浮かべていたのでした。

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