うららちゃんとくららちゃん（仮名）

キョロちゃんとお仕事をしている時、
印象に残ったのは、
うららちゃんとくららちゃん（仮名）。

キョロちゃんのことを、
大好きになってくれて。

キョロちゃんのくちばしに小さくついた、
くもの巣のようなひび割れも心配してくれる。

「これはね、えさをとろうと思ったら、
岩にゴツンとしてついたんだよ」と、
咄嗟に言う。

また、キョロちゃんの短い翼では、
飛べないんじゃないかと心配するので、

「ペンギンさんと一緒。
飛べなくても、キョロちゃんは平気なんだよ」
と、これまた咄嗟に。

お買い物を終えて、
荷物を袋の中に入れているお母さんの横で、
「また会おうねー！！」と、
大きく手を振ってくれるふたり。

キョロちゃんと一緒に手を振り返していると、
「うららのお家は６階だから、遊びに来てねー！！」
と叫んでくれたので、
「じゃ、６階までキョロちゃんが飛べるように、
練習してから会いに行くねー！！」と、
ついついまたまた答える私。

「うち、階段もあるよー！！」

あ、もう返せない。

「エレベーターもあるよー！！」

でも、返したいぞ。

「エレベーターがあるなんて、すごーい！！かっこいいー！！」

……返せたことになるんだろうか。

いずれにしても、
うららちゃんとくららちゃんは、やさしかったです。

元気に育ってってねー。