日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

パソコンとケータイ・ナイフと検便。

2006年10月05日 | お仕事な日々
一応、履歴書を送って、面接待ちの状態だけど、
ド短期の日払いのバイトの登録もしておこうかと思った。

それは、大学生だった頃にしていた、
試食販売のバイト。

チェンジしていたのは、私ではなく、
バイト先のほうだった。

     ★

15年以上前の、学生のときに働いていた頃は、
ネットもケータイもなかった。

だから、
試食販売をする場所への交通費も、
自転車に乗って、沿線を変えて、
差額を浮かせようとか、地味な努力をしていた。

が、今や、最寄り駅を伝えると、
バイト先のほうが、最短コースをネットで調べ、
片道運賃を指定し、
それに見合った、
ある程度の金額の交通費をお給料に含ませる、というかたちをしていて、
水増し請求を防ぐ工夫をしていた。

つまり、交通費全額支給ではなくなっていた。

それでも私は、
やはり、沿線を変えるとかの、
地味な努力はするつもりではいるけれど、
その場合、「差額を浮かせる」ではなくて、
「支出を抑える」というニュアンスになる。

せこいけど、くそー!と思う(笑)

また、私が学生の頃は、
その登録会社に出向いて、
バイトの情報カードが、
タイムカードのように、
壁一面に立てかけてあるので、
その中から、カードを取って、
社員さんに渡して、仕事の手続きをしていた。
その、登録会社に出向いた時の、
交通費は全額支給されていた。

相変わらず、
そういう仕事のとり方も
システムとしてまだ継続されていた。

が、出向いたときの交通費は支払われない。

と、いうのも、
iモードなどの発達や、
ケータイでのメール普及のおかげで、
仕事の情報や連絡が、
出向かなくても、自由なときにできるようになっていて、
そちらのほうが主流になったからのようだった。

昔でも、電話で仕事を探す、
というのは、
私が好まなかっただけで、
あるにはあった。

だがそれは、自宅の電話で、
会社のほうが、依頼する場合は、
本人がなかなかつかまらない、ということもあったり、
逆に本人側が会社に、
「何か仕事ありませんか?」と電話をしたくても、
会社が開いている時間帯に電話ができなかったりした。

そこらへんの時間の自由度が、iモードやメールなどにはあるわけで。

今さらながら、時代のスピード、順応性、というものに、
ため息が出た。

     ★

時代、といえば、
ネットやケータイなどの、
情報機器だけに、
驚いたわけではない。

人間に対する不信感と、
自意識過剰にも似た、
潔癖性というものに対しても、
神経症的深刻化を垣間見た。

今日は、登録ということもあって、
ビデオを見たりなどの研修を(もう一度・笑)受けたのだが、
その多分、私も15年以上前に見たであろう、
同じビデオの説明に、
付け加えることの多いこと、多いこと。

会社の人自身が直接、
説明してくれたわけだけど、
以前と比べて、
ナイフの取り扱いについて、
強調されて注意されたのが
印象に残った。

試食用に、ナイフで切って、
人々に勧める場合、
お手洗いなどで、
場所を離れるときは、
必ず、ナイフは持ち歩くこと、とか、
必要ないときは、
人目につくところにナイフは置かないとかの、
「何故そうしなければいけないのか」の、
具体的な説明に、ギャップを感じた。

以前と比べて、
説明する前提が違っていたのだ。

前回は確か、
ただ「危険だから」という
ぼんやりとした、でも、間違いない、
常識を前提に、
説明をしていたと思う。
(印象が薄いので、自信ないけどね)

だが、今回の前提は、
ある種の狂気を持った人間に、
隙を与えないようにするための、
具体的な注意の仕方だった。

「不慮の事故を未然に防ぐため」
の注意ではなく、
「何千、何万分かの1に存在する狂気の人間」
のための注意であることに、
時代の閉塞感を感じた。
(※だからヤダ、ってわけじゃないですけどね)

また、これは、全ての量販店(スーパー)が、
求めているわけではないけれど、
ある系列の量販店においては、
食料品を取り扱う場合、
その取扱者全員に、
検便検査を求めるのだそうだ。

一日、二日、しか入らない、
試食販売のバイトでも。

ハイ。もらっちゃいました。検便検査キッド(笑)
小学校以来だ。

私が、この仕事を辞めた以降に、
O-157をはじめとする、
食中毒などが、社会的に問題になったのが、
原因だと考えられるが。

何かあったとき、責任の所在が、
メーカー側にあるのか、量販店側にあるのか、
個人にあるのか、
明確にするためなのだろうか。

「訴訟の前提」を感じるし、
神経症的な潔癖さを感じる。

それをすると、その系列の量販店での仕事を、
受けることが可能になるのはもちろん、
「検便特別手当」として、いくらかお給料に加算される。

もしもこの試食販売の仕事を続けた場合、
二ヶ月ごとに、受けさせられるらしい。検便。

まぁ私はね、割り切れますよ。
健康にも意識的にならざるを得ない年齢に、
差し掛かり始めましたし。無料ですし(笑)

でも、18歳~20代前半の女の子は、
割り切れる子と、割り切れない子と、
いるんじゃないかなぁ~と、ふと思った。

ま、私には、関係ないことですが。

     ★

とりあえず、今週の日曜日に、
お仕事をひとつ入れた。

週三日のデータ入力の仕事が決まった場合、
掛け持ちでするのか、
やめるのかは、まだわからないけれど、
データ入力の仕事が決まらなければ、
暫定的にだらだらと、続ける予感がする。

少なくとも、検便手当てが有効に利く、
2ヶ月間は確実に。

iモードなんて使わずに、
気分転換と称して、
交通費を払って、出歩いて、
アナログに仕事を探しながらね(笑)

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