☆ ワールドカップ怖い

テレビでウルグアイ戦が始まった。

・・・と突然台所に行って水仕事を始める。
フルーツの皿やジュースのコップを丁寧に洗う。
鍋底を磨く、磨く。　この片手鍋も、こっちの大鍋も。
フォークやスプーンも。もう、磨くものがなくなると、キッチンの掃除。
食器用洗剤とクレンザーを使ってピカピカ、ピカピカ。
ハイターで消毒。
布巾で隅々までこする。

台所を済ませると、今度は夜の１２時頃から、家中の拭き掃除。
雑巾を何度も絞りなおして、セッセ、セッセ。
フローリングの部屋と老化、いや廊下。
トイレ、浴室、洗濯機まわりをセッセ、セッセ。

ときどき、点数を観に行く。
双方ともまだ点を取れていない。
「零点か」　でも良く粘っている。。。

疲れた表情の本田の顔がチラとみえる。
選手全員、泥のように疲れているだろうに。
それはウルグアイの選手も同じだろう。

浴室も磨き終わって家中、常にないほどピカピカにしたあと、
寝室でひっくり返って「初心者の畑の本」を読む。
読みながら、時々耳を澄ます。　
居間から決定的な歓声は聞こえてこない。
勝て勝て勝て、呪文のようにつぶやく。
畑仕事に必要な紐を作る。
２０センチに切った白い紐を、２０本と
あと３０センチのを１０本。

野菜の本のじゃがいもの育て方を読んでいるうちに、
ついに１５分、１５分の延長戦が終わって、ＰＫ戦になる。

ＰＫも怖くて見ていられないけど、居間に座ってパソコンを開くが
また、寝室に戻って野菜の育て方の本のじゃがいもを熱心に読む。
また時々チラチラとテレビを観に行っては、巣にもどる。リスのようだ。


居間から「負けたよ」というツレの声が聞こえた。

テレビ中継から逃げ回るのも疲れた。

な～んか、今夜のウルグアイ戦は挙動不審になってしまった。
以前のオランダ戦ではどっしり構えて観ていられたのに。

ハラハラドキドキするのが怖い臆病者でした。

こんなに熱狂させてくれた選手と岡田監督に感謝。
野球の監督もだが、ワールドカップの監督にはなりたくないものだ。
でもメディア相場にも負けず、ぶれず、良くやっていただきました。

明日からゆっくり、良い場面を繰り返し見て、後日談を楽しませて貰います。