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金の島の釣りキチ日誌

佐渡ヶ島で釣れた平凡な魚をドヤ顔で日々更新予定。

【第四章】負の連鎖から脱却そして自己記録の更新

2023-12-11 19:07:23 | 過去の釣行記録編

2021.10月中旬

10月に入ってから不調が続いていた。とにかくシーバスが釣れない。

自分は釣れなければ釣れないほど釣りに行くようになっていた。

仕事前エクストリーム釣行、昼休み釣行、仕事終わり釣行の一日3回釣りをこなした日もあった(さすがに連日3回は無理だった)。

釣行回数を重ねるにつれて、ある程度落ち着きが生まれた。

それにより、外道ではあるが黒鯛やイナダが釣れ始めた。

何となく魚が釣れる感覚が戻る。

負の連鎖から抜けるまであと少し。

 

2021.10月下旬

昼休み釣行中にその時が訪れる。

ダイワのダーティンZが救ってくれる。

40upのシーバス

ダーティンZは物凄く綺麗なダート(左右にルアーが飛ぶ)アクションを出してくれる優秀なルアーだ。
そして記念すべき初めてのデイシーバス。何か皮が一枚剥けたような感触だった。


ジョルティ22を明暗部の境に投げ、釣れたシーバス。
完全に流れが来ている。
もしかすると初シーバスを超えるサイズがすぐそこまで来ている。気がする。
もうこうなればやけくそに釣りに行くしかない。
後日ルアーを新調し、Nと河川へ向かう。
 
すると
 
なにかいつもと違う雰囲気。
今日で決着がつく予感がした。
いつもより、丁寧に魚の居場所を探る。
リトリーブ速度も速くならないように注意しながらただ巻き。
ツンッ。なんと繊細なバイト。それでも神経を張り巡らせた体が反応し、フッキング。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・
 
・・・・・・・
 
???
 
ふざけんな(笑)
いや、分かってる、命は平等だよ?でもあなたじゃないんですよ。
そう思いつつも、逆に珍しいためサイズ計測。
最小の方で記録更新。これはNでも超えられまい(2023年現在でもこれ以下のサイズは出てません)。
そしてこの日反応があったのはこの1尾だけだった。決着の予感はただの気のせいだったようだ。
 
翌日リベンジをしに、Nと同じ場所に入る。
昨日ルアーを洗ってそのままにしたため、全てのルアーを家に置いてきてしまった。
唯一車に積んであったブルーブルーのナレージ65。こいつで勝負するしかない。
Nにルアーを貸そうかと聞かれるが、それで釣れるのも癪なため、大丈夫👍ときっぱり断る。
とにかくナレージを投げ倒す。リフト&フォールやストップ&ゴー、超高速巻きや低速巻きなど色々試した。
 
すると反応が
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・
 
・・・・・・・
 
だーーかーーらーー!
あなたじゃないんですよ(#^ω^)
魚種的には合ってるよ?でもサイズがあと数十㎝か足りなくありませんか?
込み上げてくる若干の怒りを抑え、丁寧にリリース。
釣りを開始して2時間も経った時、あまりの反応の無さに半ばあきらめかけていた。が、ここでナレージに反応が出る。
ルアーピックアップ直前、足元から飛び出したシーバスが、ナレージを襲う。
 
バゴォッ!
 
すごい派手なバイトだった。
足元でかけたものの、結構な勢いでバイトして、そのまま対岸方向へ真っすぐ走り出した。
中々いい走り出しで、最初は止められなかった。
苦戦を強いられつつも、なんとか足元まで寄せてくる。
そしてNがタモでランディングをしてくれ、無事にキャッチ。

自己記録を大幅に更新。69cmのシーバス。
 
サイズ計測中、様々な感情が溢れだす。
他人が釣った90㎝より、自分が釣った60㎝のシーバスの方が衝撃的だった。
人の釣果なんて関係ない、自分がどうやって釣ったのか、その魚に会うまでにどんなストーリーがあったのか。
人がみたら、69cmで喜んでいたら鼻で笑われるかもしれない。
それでも人には人のストーリー。俺には俺のストーリーがある。
釣れない時間が長ければ長いほど、苦労すればするほど思い出に残る。
そんな大切なことを学ばせてくれた1尾だった。
この魚を釣った時、Nはすごく喜んでくれた。釣果に加え人間性でも負けた気がした。
その後、定期的にシーバスは釣れるが、69㎝を超えることは出来ないまま2021年は幕を閉じる。