奥武蔵の風

65 わが庭の赤・白・黄色

 梅雨入り間近。

 雨が降ると、わが庭の緑も、しっとりと濡れて、落ち着いた風情を醸(かも)し出してくれます。

 そんな中、グミの実が赤く熟してきました。ヤマボウシの純白の花は、少し前から満開です。キンカンの実も、熟して食べごろになりました。

 狭い庭の悲しさ、木々はやや過密気味ですが、生い茂った緑の葉の中に、グミ・ヤマボウシ・キンカンが、赤・白・黄色と、それぞれに個性を表現している情景は、見ていて心が和みます。

 世の中は不穏になり、身の回りにも難題を抱えているのですが、身近な自然には、いつも癒(いや)されます。

 

 

(写真上)© グミ。少しずつ赤く熟してきました。

 

(写真上)© グミ。完熟するのを、鳥たちも楽しみに待っているに違いありません。

 

(写真上)© ヤマボウシ。白いので、下からは空に溶け込んで目立ちませんが、上から見ると華やかで見事です。

 

(写真上)© 雨に濡れたヤマボウシの花。厳密には、白い部分は「総苞片(そうほうへん)」という葉の一部で、中央の丸い部分が花なのだそうです。その花はやがて実となり、赤く熟していきます。これもまた鳥たちの好物です。

 

(写真上)© キンカンの実。小粒ですが、もう食べられます。

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