12月恒例の漢検主催の「今年の漢字」が発表されました。第1位は「税」だとか。
世相の反映としては ちょっと意外な印象でしたが、身内が亡くなり 思いがけなくも相続税を支払うことになった私個人にとっては、当てはまる今年の漢字になってしまいました。
かつて職場で、相続税で苦労しているという先輩に、無責任に「羨ましい悩みですね」と言ったところ、「この苦労は、当事者でないと分からないよ」と返されたことがあります。まさに、その通り。相続するということは、宝くじが当たるのとは、まったく訳が違うんですね(宝くじに、当たったことはありませんが)。
あわただしく故人の身辺を整理し、戸籍等の書類を揃え、クレジットカードや金融機関の口座を解約し、不動産を相続登記し、財産評価をし、相続税を算出して現金を工面し、納税。
想定外の金額の負担もさることながら、税の仕組みが複雑すぎますね。税理士に依頼するにしても、相続税専門でないと納税額に大きな差が出るという話。どこか間違っているように思えます。
相続財産は亡くなった人が生前に蓄えた大切な財産です。国や徴税当局には、相続したら税を納めるのが当たり前という高飛車な姿勢で対応してほしくはありません。
正直者が馬鹿を見るような、腐敗した現政権下では、「税」という漢字に、むなしさを覚えるばかりです。
法律ですから、国への寄付と思って、粛々と手続きを進め 納税を済ませましたが、納めた私の税金が、戦争準備のための防衛費や、跡地にカジノ導入を目論む大阪万博の事業費には、絶対に使われることがありませんように! どうか福祉や教育のために有効に活用されますように! と願うのみです。
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