奥武蔵の風

127 花祭り:生き抜く教え

 今日4月8日は、花祭り。お釈迦様の誕生日ですね。

   ということで、仏教書から、釈迦如来と観世音菩薩が人生の意味について説く教えの言葉を、抜粋して紹介します。

 

「生きたくても死ななければならない。死にたくても生きなければならない。それが、生きとし生けるものの定めである。
 されば、生きる時を同じくすることは、縁である。同じ世界に、他者がいて、自己がある。
 されば、生きとし生けるものよ、みずからの仏性に目覚めなさい。感謝して、他者に尽くす身でありなさい。慈悲を施すものは、慈悲に恵まれる。」

「この世に生まれる命は、人間だけではない。・・・・・
 生まれた命は、皆それぞれに定めを受け入れ、懸命に生きている。人間は、人間に生まれたことを感謝し、与えられた生涯を全うしなければならない。
 人生は、自分に与えられた贈り物である。どう活かすかは、自分次第である。生きていれば、自分の力ではどうすることもできない境遇に置かれることもある。しかし、人間は、結局は自分が選んだ道を歩いているのである。その人がその人になり、その人の生き方がその人の人生となるのである。苦しみ、悲しみは、人生の断章である。それらを乗り越え、涙を年輪に刻みながら、人生はでき上がっていくのである。」

 

 月野一匠著『今を生きる仏教ー観音様の108話』より 

 


(写真上)© 引用元図書 表紙

 


(写真上)同 裏表紙

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