奥武蔵の風

83 初秋を迎えた巾着田

 9月に入り、巾着田は、いつしかすっかり秋の気配となりました。

 曼珠沙華(彼岸花)はまだ地面から顔を出してはいませんが、観光協会は「曼珠沙華まつり」( 9月16日~10月1日)の準備に入りました。

 500万本の自生の曼珠沙華が咲き誇る頃には、曼珠沙華公園は人で埋まり、目はあでやかな真紅の花にばかり奪われてしまうのですが、初秋の今は、訪れる人も少なく、豊かな自然に触れることができます。

 自然だけではありません。古代人が高麗川をせき止めて築いたこの巾着田には、農業用の水路が縦横に張り巡らされていて、水の流れが立体交差している場所もあるのです。水路の分岐を観察すると、人間の知恵の豊かさにも、驚かされます。

 曼珠沙華のシーズンに入る前の 静かな初秋の巾着田の風景を、写真に収めてみました。

 

(写真上)© 曼珠沙華公園内の将軍標

(写真上)© プランターの曼珠沙華は開花していましたが、地面の自生種はまだまったく顔を出していません。  

(写真上)© 苔むした大木。この木の周りの地面も、やがて曼珠沙華の花で埋まります。

(写真上)© すっくと伸びた木。地面はまだ地肌のままですが、まもなく下から一斉に曼珠沙華の花芽が顔を出すはずです。

(写真上)© 三股に分かれた木。周囲の地面は、やがて曼珠沙華の花で埋め尽くされます。

(写真上)© 踊っているみたいなこんな木も。この木もやがて、曼珠沙華の花に囲まれます。

(写真上)© 入場者を迎える準備も、少しずつ進んでいるようです。右の石碑は天皇・皇后(現 上皇・上皇后)の行幸啓記念碑。

(写真上)© 広場では、祭りの準備も進んでいます。

(写真上)© 高麗川から引き込まれた水路。分水、合流と複雑です。

(写真上)© 水路。近代化した形で、立体交差しています。

(写真上)© 「花の広場」の花壇です。

(写真上)© 水車小屋とハスの畑。

(写真上)© まだ残っていた散りぎわのハスの花。

(写真上)© 民有地の水田には稲穂が実っていました。例年、曼珠沙華が咲く頃には、刈り取られています。

 

(参考) 1年前の当ブログ「三年ぶりのマンジュシャゲ

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