金の杖(2)

キャンサー・カフェ(2)
自分のキャンサーとの共存記録をつづります。

「がんサロン、患者交流会」で

2012-03-22 15:31:09 | エッセイ

        雨も近い 

       

      3月20日(日)に熊大病院で県内外のがんサロン、患者の交流会があった。
      前半は 高山智子氏による講演
      後半は、出席者の意見交換会。

      「がん医療におけるピアサポート」と題しての講演は面白く、
      聴き応えがあった。
      さすが、がん情報提供研究の医療情報サービス研究室長なので、詳しく
      解りやすい。 せっせと記録するには、情報が多すぎて追いつかなかったが
      フリップでもあれば、と思ったことだ。  また、オーストラリア、アメリカ、
      カナダ等の先進的情報まで聴けて、得をした気分だ。

      後半は、パネリストの活動報告と参加者からの活動や悩みについて
      鹿児島、宮崎など遠い所からの参加も目立ち、
      病気の種類に関わらず、「今を元気に生きている人」の力を感じた。

      夫々のサロンなりに、色んな形の同病者の出会いがあっていいのでは?
      常に、お互いを思いやる気持ちは、忘れずにいたい。

                      

      


「がんサポートグループ実践セミナー」に参加して

2012-03-05 10:05:52 | エッセイ

         

          

         ぎちぎちの生活だから、なかなか腰が上がらないが
        珍しくその気になって参加した。 

      熊大の会議室で、40名ほど集まって、講話を聞いた。
    
      1 . ピア・サポートの役割について   熊大の国府浩子先生から
         
           サポートサロンの種類、患者の抱える様々な悩みについて、
         その受容の仕方、運営の方法など。
           
           私としては、新しい発見が多々あって、自分のやっていることが
         理論的に整理出来たような気がした。 
         ただ、言葉がカタカナが多く 不勉強な私には、
         思考停止することも多かった。
           
           参加者は、専門家ではないのだから、・・・・と思いつつ聴き入った。

      2 ・ 医療と在宅療養の連携  
             ひまわり在宅クリニック院長の後藤慶次先生から

         
           市内にこんなケアクリニックが出来たことに、驚き。
         少ないとはいえ、がん患者にも在宅療養の道が開ける、
         という事が嬉しい。
           
           仕組みの説明の中で、いろんな分野の活動の連携のもとに
         安心して、住み慣れた家での生活が保障されるのが何よりだ。
           私自身もゆくゆくはそうなる身、先々が明るくなったように思う。
         ただ、クリニックが少なすぎる。
         身近な所に、安心して相談できる施設が欲しい。
        
           現在は、近すぎる所で、知り合いに会い同情されるのはいやだから
         私は今のところ地域の医療者とは繋がっていない。

      3 ・ 協働型アドボカシーについて  熊日論説委員 春木進さんから
         
           アドボガシーとは、権利を守って支援することらしい。新しい言葉だ。
        
           コーデュネーターが病院外にいるサポートセンターが
         必要ではないのか。
         東京 新宿の戸山ハイツの取り組みや
         ロンドンのマギーズがんケアセンターの取り組みを例に話しは進んだ。
         
           医療の面、生活や経済の面、精神的悩みのケアなどなど
         忌憚なく喋れて、相談できる場というものがあっていいのではないか
         と思う。

       たまには出掛けないと、情報から取り残される、と思った一日だった。