「徒然 雑記」 (こころ のままに…)

日々 感じたり・考えたり・創作したものを気ままに綴る…雑記です!

「ドルを輸入して、円を輸出」?!

2012-07-15 15:49:28 | Weblog・ブログ(日記)・つぶやき



開国後の日本の経済発展の推移を考えてみると、
一つの比喩として、

「ドルを輸入して、円を輸出」していると、言える様に思われます。

ドルとは、欧米先進国の技術、その模倣で発展してきたという意味であり....

資源の乏しい日本にとっては、海外からの原油などの原材料輸入品の決済は、主にドルであり、海外との交易の象徴だという意味です。

よく日本は、「国際分業の基、海外から原料を輸入して、
付加価値の高い製品を輸出する」加工貿易によって、外貨
を稼いでると言われて来ましたが、BRICsや近隣アジア諸
国の凄まじい経済発展によって、既存の国際分業の枠組み
が、競争という荒波の現実によって、大きく変えられよう
としている怒涛に直面している訳です。

あくまでも、現在の主要産業である自動車産業も、韓国・中国そしてベトナムなどとも国内以外の市場で、競争する程度の状況で。

現在、日本は、「電気・EV車」等の技術開発を国策として推進しているようですが、欧米先進国では、「水素社会」の一環として、

主に「水素自動車」の開発を推し進めている情報もあります。
( 「水素社会」に付いては、「水素エコノミィ」 ジェレミー・リフキン 著 等 )

もちろん環境問題も重要ですが、当事者企業以外が、「外部不経済」の領域に多大
な財政支出をすることは、現在の時期的な状況では、社会全体にとってかなりのマ
イナスになっているようです。

ましてや、買い替えによって旧車体は、産業廃棄物になるケースも多いでしょうか
ら....
「スクラップ and ビルド 」とは、言い難いでしょう。
(それにしても、東日本大震災にしろ....
産業廃棄物が、山積みの状況に !!)


「ドルを輸入して、円を輸出」という比喩の於いて、現在デフレ経済の基ではあり
ますが、国内向けではなく海外向けでは、日本はかなりの国際的優位性があるよう
です。

それは、「国内的」には好ましからざる状況ですが......

「物価高」と「円高」です。

日本は、海外よりほとんど全ての物価が高いという点です。

その中で、国内的には一部の例外品目を除き、相対的に内部調和している訳です。

その要因の一部に為替市場の影響があるでしょうが、過去の度重なるオイルショッ
クによる狂乱物価後の価格調整(常にインフレ圧力)の経緯が原因かも知れませ
ん。

「対外的」には、「水膨れした物価」と、それにも関わらずの「通貨高」で、国外品の「水膨れの購買力」になってしまっているようです。

これでは、海外での輸出競争で優位なるのは、「至難の業」でしょう。

救われるには、為替市場が存在し通貨高のままなら、いつでも必要な外貨を獲得で
きるでしょうが、各国の資源の囲い込みや資源ナショナリズムの台頭によって、何
の保証もありません。

最初に記載した「ドルを輸入して、円を輸出」の視点からは、
反転して....
ドルを輸入する為に「円を輸出」する必要性が、あるということです。

円の輸出とは、
日本製品を国内から海外に輸出するだけでなく、海外の生産拠点を国土の一部と看做せば、そこからの国内向け輸出品以外も円の輸出と解釈できるでしょう。

国際金融市場に於いても、円を起点として投資・投機の利益・配当 (リターン)もそう表現できるでしょう。

つまり、これから海外移転や海外への有効な投資・投機などの拡大が必要になってくることでしょう。

但し、海外移転と言っても、現実には資本投資の制約があり、合弁出資比率が、
50%未満まで
儲けは、折半 !!
とか....

その上、従業員は当初管理職以外は、現地採用が条件とか.....
様々な制約が課せられるようです。

つまりは、生産拠点国以上の利潤は、獲得できない !!

儲かれば儲かっただけ、その国の利益がそれ以上になる。
(「アキレスは、亀を追い越せない」 ) 

場合によっては、日本企業にとってそれが「最善の選択肢」になるケースが増えてきているようです。


表題の「ドルを輸入して、円を輸出」という、私のオリジナルな日本の発展の比喩的表現を作成してみましたが.....


実際問題としては....
国際通貨は、ドル以外もある訳ですし、
今年6月1日に東京と上海の市場で元・円の直接交換が同時にスタートして以来、両
市場では取引が活発に行われているというニュースもありますけど.....

比喩的表現として「ドルを輸入して、円を輸出」という言葉を記録して置きたかっただけです。
(「ドルを買って、円を売る」という、円高介入の意味ではありません !!)





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「キミーマイズナー」


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