11月9日(土)~10日(日)にかけ1泊2日の日程で,しまね海洋館「アクアス」さんとの共同による主催事業「森と海のつどい」を開催しました。両日とも天候に恵まれ,県内各地より集まった19家族42名の親子連れが,森と海の自然の豊かさをしっかりと体感しました。
1日目の最初の活動は,班ごとでの自己紹介とアイスブレイク。アイスブレイクで行った「バンブーライン」では,一気にそれまでのお互いの緊張がほぐれ,室内が笑顔と歓声に包まれました。
午後からは,バスで移動し,江津市内にある本明山の麓へ。そこから約1時間をかけて登山しました。途中,いくつかの難所もありましたが,みんなで励まし合いながら全員無事頂上へ。そこからは北の方角に森と雄大な日本海,南に目を向けると中国山地へと抜ける壮大な山並みが一望できるなど,まさに「絶景かな,絶景かな!」でした。
山頂では,浜田水産高校より初任者研修で来られた先生から,海の環境を守るために学校として山に植林などもしているという興味深い話を聞き,森と海のつながりを学ぶよい機会になりました。
下山した後は,1,350年以上の歴史とレトロな雰囲気の漂う有福温泉へ。ゆったりと湯船につかり,登山の疲れを癒しました。
次は,「アクアス」へ。水槽の前で,たくさんの泳いでいる魚たちを見ながらの夕食(お弁当)に,みなさんご満悦の様子でした。
お腹を満たした後は,お待ちかねの夜の水族館の見学。体を休めたり,眠ったりしている魚たちの姿やバックヤードなど,普段見られない館内の見学に,みなさん目を輝かせていました。
一日の最後は,大型水槽の前や頭上に水槽がある通路での就寝。シュラフにくるまり,魚たちに見守られながら,心地よい眠りにつきました。
一夜明けて,近くにある波子(はし)海岸へ。貝殻を拾ったり,アクアスの職員の方のお話を聞いたりしました。晩秋の,しかも早朝の冷たい海風にあたりながらの海岸歩きも,なかなか乙なものでした。
その後は,バスで移動し,少年自然の家へ。海岸で拾ってきたばかりの貝殻や本施設で採ったドングリなどを使って,ペンダントを作りました。親子で楽しく会話をしながら,世界に一つしかない素敵なペンダントが出来上がりました。
最後の活動は,炊き込みご飯と豚汁(肉はイノシシ肉)を作る炊飯活動。食材を切る係やかまどに火をおこし,煮炊きをする係に分かれ,班ごとに協力し合いながら和気あいあいと作りました。
出来上がった後は,みんなで食事。自然界にある豊富な食材を使った料理に,あちらこちらから「おいしいね。」という声が聞こえてきました。
この事業で初めて出会った家族同士が,退所のつどいの頃にはすっかりと打ち解け合い,別れを惜しむ姿が見られるなど,家族間の交流もしっかり果たされました。
森や海に囲まれた大自然の中で,秋の深まりに負けじと,親子の絆もさらに深まったことでしょう。
ご参加いただいたみなさん,本当にありがとうございました!!
<児童の感想から>
〇生き物の寝顔がかわいかったです。お母さんや友達と山に登れてうれしかったです。
〇アクアスで冒険をしたのが楽しかったです。水槽の前で寝られたのでうれしかったです。また山登りやここに来て 遊んで,新しい友達を作りたいです。
〇友達と遊べて楽しかったです。冒険の森でも遊びたいです。
<保護者の感想から>
〇2日間でこれだけ楽しめて,特に子どもが他の子どもたちと一緒に遊んでくれて,それが一番よかったです。
〇登りで苦労した本明山。頂上からの景色に驚きました。こんなにきれいな景色の町に暮らしているんだと改めて感じました。下りは思いのほか楽しかったようで,「苦あれば楽あり」を体験できたようです。同じ班の人に優しくしていただいて,本当によかったです。
〇子供の集団行動,コミュニケーション等この先大事になってくることを,知らない人たちと協力したり,自然を通して体験できたりというのは,良い経験になると思います。