今回は2ヶ月分まとめてです。スミマセン。
暑い中、作品を並べ替えていて、
だんだんとクラクラしてきてしまいました。
恋の熱さに。
ことにようかんさんの歌を集めると、
その温度はさらに増します。
と、いうわけで、まずは、
「どうせ暑いなら、とことん熱くセレクション」を、どうぞ。
--------------------------------------------------
●6号室の彼 (ようかん)
赤電話
かけて呼び出す
足音で
今日は逢えると
胸躍らせる
●今は駐車場に・・ (ようかん)
彼探す
時間も楽し
駅からは
共同トイレの
お城へ向かう
●季節はずれ (ようかん)
窓明かり
二つの影が
くっきりと
すきま風入る
部屋暖かく
●ときめく頃 (ようかん)
雨宿り
肩触れるほど
そばに立ち
雨音も鼓動の
ように走り出す
●夏 (ようかん)
夏祭り
花火の合間の
暗闇に
触れる指先
顔まで熱く
<評>この勢いで行くと、昭和乙女の歌集が1冊、出来ちゃいそう。
年配の方が短歌ブームに乗って、「昭和乙女」をテーマに作ったらいい
のに・・・って思ってたんですけど、どうもあちらはアカデミックで。
若いようかんさんの方が、よっぽど万葉集な気がしました。
「共同トイレ」が「お城」になったり、「すきま風」が「暖かく」
なったり、恋って本当に魔法使いなんですね・・・。
●この季節 (ようかん)
どうしても
「万歳」できない
訳がある
人目に晒せぬ
ぷるぷる二の腕
<評>・・・と、持ち上げておいて、コレを出す(笑)
「万歳」については後日、まとめて記事を上げますが、
この歌は、ナーバスになりがちな話題に、笑いを吹き込んでくれました。
それにしても「二の腕」、筋肉が付くのも落ちるのも早い!
ここ1ヶ月で体感しました。
そして、ここからは、もうちょっとヒネた「敗戦国男子」の歌。
男の昭和って、悩ましい・・・。
●・・・遠くなりにけり (つかさ)
久々に
銭湯にゆく
下駄鳴らし
下宿と言う名の
失せしビル街
<評>ビルに囲まれて残る銭湯も、頑固。
あえてビル街で下駄を鳴らす男も、頑固。
「平成男」だったら、こんな意地は、張らないでしょうね。
●逢引き現場を・・・ (つかさ)
息潜め
ピントを合わす
望遠の
先の二階の
窓明かりかな
<評>なんでだろう?夏っぽい。夏の蒸し暑い中、開け放された窓を狙って、
息を詰めた男が、見える・・・。
よく考えると、昭和って、大らかな時代だったんだなぁ・・・。
平成じゃ、コレ、「ストーカー行為」ですもん。
●すきま風にご注意 (つかさ)
すきま風が
ふたりの間に
しのびこみ
曇天のそら
土砂降りになる
<評>私の「すきま風」も、こちらのイメージ。
「土砂降り」って、どんなだったんでしょ。
涙が降った?皿が降った?(笑)
●??? (つかさ)
白々と
雪と砂糖が
混りあい
美しき嘘
ウェディングドレス
<評>「白・雪・砂糖」で、黒ですか・・・。
最近、こういう毒のある若いモンが少なくて、
三十路女は少々物足りなく感じております。
●無邪気なバンザイ (つかさ)
レストランに
始めてゆきし
幼子が
バンザイをする
日の丸ランチ
<評>この光景に微笑むことが出来ない・・・というのは、
日本人としてのトラウマ、なのでしょうか。
しかし、まぁ、ヒネた昭和男子も、こうして立派におじいちゃん
・・・なんですな。
やっぱり、平和、なんだ。
暑い中、作品を並べ替えていて、
だんだんとクラクラしてきてしまいました。
恋の熱さに。
ことにようかんさんの歌を集めると、
その温度はさらに増します。
と、いうわけで、まずは、
「どうせ暑いなら、とことん熱くセレクション」を、どうぞ。
--------------------------------------------------
●6号室の彼 (ようかん)
赤電話
かけて呼び出す
足音で
今日は逢えると
胸躍らせる
●今は駐車場に・・ (ようかん)
彼探す
時間も楽し
駅からは
共同トイレの
お城へ向かう
●季節はずれ (ようかん)
窓明かり
二つの影が
くっきりと
すきま風入る
部屋暖かく
●ときめく頃 (ようかん)
雨宿り
肩触れるほど
そばに立ち
雨音も鼓動の
ように走り出す
●夏 (ようかん)
夏祭り
花火の合間の
暗闇に
触れる指先
顔まで熱く
<評>この勢いで行くと、昭和乙女の歌集が1冊、出来ちゃいそう。
年配の方が短歌ブームに乗って、「昭和乙女」をテーマに作ったらいい
のに・・・って思ってたんですけど、どうもあちらはアカデミックで。
若いようかんさんの方が、よっぽど万葉集な気がしました。
「共同トイレ」が「お城」になったり、「すきま風」が「暖かく」
なったり、恋って本当に魔法使いなんですね・・・。
●この季節 (ようかん)
どうしても
「万歳」できない
訳がある
人目に晒せぬ
ぷるぷる二の腕
<評>・・・と、持ち上げておいて、コレを出す(笑)
「万歳」については後日、まとめて記事を上げますが、
この歌は、ナーバスになりがちな話題に、笑いを吹き込んでくれました。
それにしても「二の腕」、筋肉が付くのも落ちるのも早い!
ここ1ヶ月で体感しました。
そして、ここからは、もうちょっとヒネた「敗戦国男子」の歌。
男の昭和って、悩ましい・・・。
●・・・遠くなりにけり (つかさ)
久々に
銭湯にゆく
下駄鳴らし
下宿と言う名の
失せしビル街
<評>ビルに囲まれて残る銭湯も、頑固。
あえてビル街で下駄を鳴らす男も、頑固。
「平成男」だったら、こんな意地は、張らないでしょうね。
●逢引き現場を・・・ (つかさ)
息潜め
ピントを合わす
望遠の
先の二階の
窓明かりかな
<評>なんでだろう?夏っぽい。夏の蒸し暑い中、開け放された窓を狙って、
息を詰めた男が、見える・・・。
よく考えると、昭和って、大らかな時代だったんだなぁ・・・。
平成じゃ、コレ、「ストーカー行為」ですもん。
●すきま風にご注意 (つかさ)
すきま風が
ふたりの間に
しのびこみ
曇天のそら
土砂降りになる
<評>私の「すきま風」も、こちらのイメージ。
「土砂降り」って、どんなだったんでしょ。
涙が降った?皿が降った?(笑)
●??? (つかさ)
白々と
雪と砂糖が
混りあい
美しき嘘
ウェディングドレス
<評>「白・雪・砂糖」で、黒ですか・・・。
最近、こういう毒のある若いモンが少なくて、
三十路女は少々物足りなく感じております。
●無邪気なバンザイ (つかさ)
レストランに
始めてゆきし
幼子が
バンザイをする
日の丸ランチ
<評>この光景に微笑むことが出来ない・・・というのは、
日本人としてのトラウマ、なのでしょうか。
しかし、まぁ、ヒネた昭和男子も、こうして立派におじいちゃん
・・・なんですな。
やっぱり、平和、なんだ。