GNOMESのフイールドノート (絵日記・絵本作りから)

デザイナー(ノーム)のつぶやき、ママチャリ通勤、東南アジアでの活動、ハイキングでの顛末、絵本作り、町会長の独り言など。

ノーム通信243 さて何をしていくのか

2017年12月09日 | ノーム通信
さて何をしていくのか

 本当はまたバングラディッシュに行くはずであった。航空券の手配もしたんだが、その筋から、危険だから行くなという指示がでた。困ったことだがやむを得ない。行けば大丈夫だとは思っている。もとより自己責任ということでやっているのだが、正式とは言わないまでも関係する方々に迷惑がかかることは避けたい。しかし、それでは、中途半端な現場はどうなるのか。現地で求人をし、一緒にもう10年以上働いてきた青年たちは、結婚し、子供が出来、大き目のアパートにうつりと、着々と彼らの人生を歩んできているが。まだ事業としては独り立ちが出来ないのだ。芽吹いてはきたが今が大切な時なのだ。数日前もダッカで銃撃戦があり3人逮捕されたなどと言っているけれども、まあ、隙を見て行くしかないだろーなー。もっともこのあいだ町会の人と話していたら「行けなくて大変だと思うけど、正直言って、日本にいてくれるんでうれしい」などと笑顔で話していた。

 先月からそんなことに振り回されてはいたが、町会の作業などは副会長さんや役員さんたちの協力でひとつづつ進めていって、そのすきに、野球や相撲も見に行っている。どっちも特別好きだというわけではないのだけれども、のんびりとビール片手に色々な人たちの様子を見ているのがいいしたくさんの雑念に取り囲まれているのもいい。国技館で「なんで野球場のようにビールを売りに来ないのだ」と考えたり、一人でただひたすら食べまくって野球を見ている脂肪過多のおにいさんは「この人の普段の生活はどうなっているんだろう、友人関係はどうなんだ、長生きはしそうもないなー」などと考え、外人だらけの国技館の席の周りを見渡して「自分が外人だったらこのどこに興味があるのか、本当にあるのか、他の所に行った方がいいんではないだろうか、江戸博だってあるんだし」などと興味は尽きない。

 そうそう、国技館の前から浅草まで、帰りは隅田川を大型の水上バスが320円で運んでくれて、これが実にいい。スカイツリーの夜景も良かった。隅田川といえば先月は三浦さんたちも柳橋から屋形船を出したが、ちょうどその日、両国の事務所では作文集の編集で、ばらばらと集まってくるスタッフのまとまりが合わなくて、見送りにも行けなかったが、もう少し昔には千住の山本さんと両国橋の上から下を通る屋形船を見下ろしながら「バーロ、バーロ、こっちも飲みに行くぞー」などと叫んでいたことが何度もあった。まあ、三浦さんたちが船を出した日は両国駅前でこっちも飲んではいた。

 その他、神楽坂で飲んだり、めでたいことがあったり、床屋に行ったり、面倒な話し合いがあったり、葬儀があったり、スーパーでうろうろしたり、にぎやかな会話があったりと一日一日がこのように混沌とした無数の小さなキューブを積み重ねるように重なってゆき、いつしか、下のほうのキューブは埋まって見えなくなり記憶から消えていった。そのうちに、自分自身も小さなキューブになって埋もれていき、消えていくのだけれども、頭で考えればその通りなのだが、なかなかその心の準備が出来るのには時間がかかるものだ。逆に言えば、そんなことはみんな時間が解決してくれる。二年前はとても捨てられなかった書類や、本や、色々なものが今は捨てることが出来るようになる。痛みが伴わないようになる。待てればいいのだ。問題はその時間を確保できるかということだ。

 そして今、色々なものを消していった後に、何を作りだそうとしているかだろうなー。これから何をするのかということかな。あらゆるものを集め、溜め、消化し、消していって最後に白い紙のようになった後にそこから何を作り上げようとしていくかが今大切なのだと呆然と感じている。もういつ病気になったりして埋もれて消えて行ってしまうかわからないのだから。さてどうやっていこうか

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