静寂

Andante comodo

【三大オケアンコン用】ペットアンサンブル参考資料

2012年07月12日 00時11分03秒 | 日記


Let it be

2012年05月28日 16時27分36秒 | 日記
When I find myself in times of trouble,
Mother Mary comes to me,
Speaking words of wisdom,
Let it be.
And in the hour of darkness,
She is standing right in front of me,
Speaking words of wisdom,
Let it be.

Let it be, let it be,
Let it be, let it be,
Whisper words of wisdom,
Let it be.

And when the broken-hearted people,
Living in the world agree,
There will be an answer,
Let it be.
For though they may be parted,
There is still a chance that they will see,
There will be an answer,
Let it be.

Let it be, let it be,
Let it be, let it be,
There will be an answer,
Let it be.

Let it be, let it be,
Let it be, let it be,
Whisper words of wisdom,
Let it be.

And when the night is cloudy,
There is still a light that shines on me,
Shine until tomorrow,
Let it be.
I wake up to sound of music,
Mother Mary comes to me,
Speaking words of wisdom,
Let it be.

Let it be, let it be,
Let it be, let it be,
There will be an answer,
Let it be.

Let it be, let it be,
Let it be, let it be,
Whisper words of wisdom,
Let it be.

Hoooo' hoooo'

by The Beatles
Recorded : February 1968, January–February 1969, January and March–April 1970, EMI and Apple studios and Twickenham Film Studios, London

1年後の黙祷

2012年03月11日 04時36分16秒 | 日記
大地震からもうすぐ1年経ちました。

14:46頃、京都はほんの少し揺れただけで、
最初はあんなことになってると思わなかった。

軽い気持ちでネットで震度情報探したら大変なことになってた。

15:20頃には震源が三陸沖、東日本の太平洋側一帯が震度7~5で揺れたことがわかった。
千葉にいる両親に電話をかけてみたけど、当然の如く一向に繋がらない。
たぶん大丈夫とは思いつつも残りの勤務時間は気が気でなかった。
職場のPCでネット見ながらずっとF5を連打してた。

結局繋がったのは夜。
母と弟は実家にいてくれた。
父は多摩から帰れなくなってた。
(夜中には電車が動いたので都心までは帰れたみたい)

家に帰ってから年数回しかスイッチを入れないテレビを付けてみると、
おそらく皆さん見慣れた映像が繰り返し流れてた。
あの津波の映像は、阪神高速崩壊の映像よりもショックが大きかった。
それから数ヶ月は津波映像を見る度に気分が悪くなってたな。
自分が被災したわけじゃないのに。

その日はほとんど眠れず、翌日からの土日もずっとテレビとネットで情報集め。
家族に情報伝えるくらいしかできることないしね。
あ、でもスケジュール見てみたら日曜はひびきの練習に行ったらしい(笑)



僕自身は幸運なことに阪神も新潟も今回のも直接被災してない。
阪神の時はまだ千葉の実家にいたし、東日本の時は京都にいた。
直接の知り合いが誰も亡くなってないのも幸運なことなんだろう。
帰省できたのも8月で、(関東は)だいぶ落ち着いてた。
だから被災者の本当の苦労は知らない。
家族、友人、メディアを通した知識だけ。

一応職がある身としてはなかなかボランティアにも行けなくて、
募金をしようにも自分が募金欲しいくらいの生活で、
協力できたのはお釣り募金程度。

誰かに期待されてるわけじゃないけど、無力感でいっぱいの1年だった。
かといってこれから先大きいことはまだ出来ないと思う。



ちょうど1年経った2012年3月11日14時46分には黙祷だけ捧げた。
黙祷なんか生き残った人間の自己満足だけど、
一人一人の気持ちの整理が出来ればそれでいい。
それだけでちょっとでも次に繋がるんじゃないかな。
ところ構わずヒステリックに反原発を叫ぶよりは大きな意味があると思う。

【再掲】初見大会へのお誘い【特に弦楽器全般】

2012年01月31日 16時30分00秒 | 日記
以前から告知してた初見大会ですが、今50~60人くらい集まってるようです。
管楽器はだいたい基本編成の倍くらいいるので、弦楽器がもうちょっと増えると嬉しいです。
特にヴィオラ、ベースあたり。
もしお時間あればぜひ♪

以下こぴぺ。
==================================================================
ブラームスのシンフォニー4曲とラフマニノフ1、2番の初見大会を企画しています。
下記のような方にはとてもお勧めです。

・いろんな曲を演奏したい
・オーケストラ仲間を増やしたい
・ブラームスが大好き♪
・ラフマニノフが大好き♪
・ブラームスの交響曲をコンプリートしていない
・ブラームスの交響曲はコンプしたがまだまだ演奏したりない
・ラフマニノフの2番を演奏したい
・ラフマニノフの2番なら何度演奏しても飽きない
・むしろラフマニノフの1番が演奏したい

当てはまる方も、当てはまらない方も、どなた様もお誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。

詳細はこちら↓↓↓
==================================================================
日時:2012年2月11日(土)10:00~
場所:京都府立医科大学 学生ホール
(京都府京都市上京区河原町広小路梶井町465)

タイムスケジュール:
10:00-12:00 ブラームス交響曲第1番、第2番
13:00-15:00 ブラームス交響曲第3番、第4番
15:00-17:00 ラフマニノフ交響曲第1番、第2番
参加費:無料(打ち上げ参加費:2,500~3,500円程度)
※当日は譜面台を持参してください。
※譜面は原則、各自でWebからダウンロードの上持参していただきます。
※打楽器の方以外は、原則楽器を用意しません。各自で手配してください。
参加申込方法:
パート、氏名、連絡先メールアドレス、打ち上げへの出欠を明記の上、
メールの件名に「初見大会参加申込」と記載して
下記連絡先までお申し込みください。
※ヴァイオリン及び打楽器の方は、希望パートも併せて記載してください。
※テューバパートは人数の都合上、募集を締め切っています。ご了承ください。

連絡先:
ブラームス・ラフマニノフ初見大会企画運営(申込担当:西崎允子)
brahms.op98(at)gmail.com ※(at)は@に書き換えてください。
※打ち上げ参加希望者は1/22までにお申し込みください。
※頂戴した個人情報は、本イベント以外の目的には使用しません。
===================================================================
こぴぺおわり。

1/22 EnsembleFree

2012年01月31日 16時15分07秒 | 日記
先週Ensemble Freeでの魔笛、マラ3という大曲もなんとか終わり割とオフシーズンなえがわです。
初見大会の指揮もあるけど…

魔笛の方は本番中いろいろ気になって仕方なかったんですが、録音聞いてみたら意外に(失礼)良かった。
完成度も結構高かったんじゃない?と思います。Allegro 2nd Vnもぴったり。
余談:最後にあるTimpの反乱ポイントにTpも便乗してみましたが、さすがにTimpにかき消されてました。残念。

マーラーの正パート的ポジションは実は初めてで、体力持つかが勝負でした。
(1番を2回やりましたが、2回とも5th Tp=出番は最後2、3分だけ)
結局4thは2nd、3rdのアシみたいな役割で出番が他に比べて極端に少なく、
第6楽章の大団円を除けばけっこう余裕で。
下吹きとして地味においしい仕事できたかなぁと思います。
どこかにも書きましたが、この曲は器楽を使ったオペラを試みたもの、
ストーリーは長大な第1楽章が本編で残り5楽章が伏線回収+エンディング、だと僕は思ってます。
今回の演奏では各ソリストも合唱も黒子も一体になって、このメンバーででしかできない音が出てました。
特に第6楽章は感動ものですねぇ。
tacet多くて舞台上でも意識飛びそうになってたのは内緒。

この演奏会に乗れていい経験できました。

Ensemble Free 第14回演奏会

2012年01月15日 23時36分59秒 | 日記
宣伝です!
僕はモーツァルト2ndとマーラー4thで乗ってます。
なかなか聴ける機会がない曲なのでぜひ。
長いですがけっこう楽しいですよ。


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Orchestra Ensemble Free 第14回演奏会

日時:2012年1月22日(日) 13:00開場、13:30開演
場所:尼崎市総合文化センター アルカイックホール

モーツァルト:《魔笛》序曲
マーラー:交響曲第3番

女声合唱:女声合唱団はづき
児童合唱:神戸大学附属中等教育学校コーラス部

アルト・ソロ:西村 薫

指揮:浅野 亮介

入場無料

http://ensemblefree.sakura.ne.jp/concert.html
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マラ3はあんまりつかみどころがなくしかも長いので、
YouTubeとかでちょっと聴いてきてもらった方が良いかもしれません。

一番長い第1楽章がRPGの本編、それ以降は外伝みたいなもんです。
(2~5で大変な方達すみません…)

本編も、最初は慎重に進めつつ全滅したらセーブポイントからやり直し、ただマルチシナリオだから毎回微妙に違う。
最後の回はイベントのクリア方法わかってるからちゃんと進めるけど、なんかよくわからないエンディングに入っちゃう。
残った伏線は外伝(2~6楽章)で回収して、6で真のエンディングになって主人公も救われる。

僕はこんな妄想で長い休みを過ごしてます(笑)
100分の曲で楽譜7枚だけだし…

2011まとめ

2011年12月31日 21時56分28秒 | 日記
年の最後くらいブログを書こうという試み。
今年は今までで一番舞台に乗った年でした。
小さい本番も数え上げてみる。

オケ(13回)
・1/22 Ensemble Free
・2/27 Orchestra Neunte
・4/7 (京都府立大学 入学式)
・5/1 大阪シティオーケストラ
・5/8 交響楽団ひびき
・5/28 京都三大学交響楽団
・7/18 雑賀美可デビュー25周年記念演奏会(Ensemble Free)
・9/18 交響楽団ひびき
・10/2 大阪シティオーケストラ
・10/15 京都市国際交流会館 チャリティーコンサート
・10/22 京都三大学交響楽団
・11/13 ノインテ&カンマー 合同演奏会
・11/19 Amicus Ensemble

アンサンブル(7回)
・7/9 三大オケ アンコン
・8/7 熊取町 サマーコンサート
・8/21 Orchestra Neunte アンコン
・11/5 N&G アンサンブル大会
・12/10 三大オケ クリコン
・12/16 京都府立大学音楽祭
・12/18 ノインテ忘年会(兼アンコン)

オケだけでも月1以上のペースだったんですねぇ。
総曲数は数えるのめんでくさいので省略。
この中で正規メンバーとして乗ったのがほとんどなかったり。
それだけエキストラ需要があるというか、身の回りにペット吹きが足りてないというか…
三大オケ含め常連のところが多いですが、それでもメンバーの出入りはあるわけで、新たに色んな人と出会えました。
今までニアミスばっかりしてた人とちゃんと話したりもできて良かったです。

反省は乗りすぎて曲の勉強が今までより薄かったこと。
前年までは指揮できるレベルでスコア読むようにしてましたが、夏辺りから崩れてきました。
来年は多少減るはずだし元の感じに戻したい!
けど某マラ3で挫折気味…(ペット吹く分にはそんなに問題ないはず)


仕事は現状維持で来年は維持したくないけどしてるんだと思います。
これが一番不確定。

2011と言えば震災にも触れないわけにはいきませんね。
実は震災後に再びちょっと心の体調を崩してましたが、最近は割とましです。
身内では大きい被害は受けていなかったのが不幸中の幸い。


オケも仕事も生活も色んな人に支えられ、というか支援を受けて生き延びています。
みなさん本当にありがとうございます。
独り立ちできる日は来るのだろうか。お先真っ暗。がんばろ。

初見大会へのお誘い

2011年10月26日 03時39分21秒 | 日記
秋の演奏会ラッシュも峠を越えて、残るはあと1つになりました。
感想は気が向いたら書きます。
本音を言えば、本番の録音を聴いてから冷静な感想を書きたいところですが最近そうもいかないので。(言い訳)

とりあえず次に向けて準備をしなければ。

ということで、とある初見大会イベントの宣伝です。


以下コピペ。
==================================================================
ブラームスのシンフォニー4曲とラフマニノフ1、2番の初見大会を企画しています。
下記のような方にはとてもお勧めです。

・いろんな曲を演奏したい
・オーケストラ仲間を増やしたい
・ブラームスが大好き♪
・ラフマニノフが大好き♪
・ブラームスの交響曲をコンプリートしていない
・ブラームスの交響曲はコンプしたがまだまだ演奏したりない
・ラフマニノフの2番を演奏したい
・ラフマニノフの2番なら何度演奏しても飽きない
・むしろラフマニノフの1番が演奏したい

当てはまる方も、当てはまらない方も、どなた様もお誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。

詳細はこちら↓↓↓
==================================================================
日時:2012年2月11日(土)10:00~
場所:京都府立医科大学 学生ホール
(京都府京都市上京区河原町広小路梶井町465)

タイムスケジュール:
10:00-12:00 ブラームス交響曲第1番、第2番
13:00-15:00 ブラームス交響曲第3番、第4番
15:00-17:00 ラフマニノフ交響曲第1番、第2番
参加費:無料(打ち上げ参加費:2,500~3,500円程度)
※当日は譜面台を持参してください。
※譜面は原則、各自でWebからダウンロードの上持参していただきます。
※打楽器の方以外は、原則楽器を用意しません。各自で手配してください。
参加申込方法:
パート、氏名、連絡先メールアドレス、打ち上げへの出欠を明記の上、
メールの件名に「初見大会参加申込」と記載して
下記連絡先までお申し込みください。
※ヴァイオリン及び打楽器の方は、希望パートも併せて記載してください。
※テューバパートは人数の都合上、募集を締め切っています。ご了承ください。

連絡先:
ブラームス・ラフマニノフ初見大会企画運営(申込担当:西崎允子)
brahms.op98(at)gmail.com ※(at)は@に書き換えてください。
※打ち上げ参加希望者は1/22までにお申し込みください。
※頂戴した個人情報は、本イベント以外の目的には使用しません。
===================================================================
コピペおわり。


ちょっと曲数多いですが、全曲参加は強制ではありません。
1曲だけやりたい方もお気軽にご参加ください。

あとよく聞かれるのですが、三大オケ主催のイベントではありません。
でも個人的には三大オケ関係者もたくさん来て欲しい、と思ってます。
僕が振る予定なので、僕の指揮にある程度慣れてる人が増えてくれると気が楽なので(笑)
もちろん三大オケ以外の方も大歓迎です。

あ、初見じゃない方も大歓迎です。

演奏会のお知らせ(2011秋)

2011年09月17日 23時37分30秒 | 日記
秋シーズンの演奏会を5つまとめてお知らせします。
自分、こんなに乗ってて大丈夫なのか?と思ったりもしますが引き受けた以上やるしかないですよね。
ここにはオケだけ載せますが、実はアンサンブルの本番も合間にあったり。


まずは明日の本番。
一応エキストラですが準団員です…
第2回演奏会以降、ほぼ乗ってます。
降り番さえもあんまりないかも。
今回も全曲乗りです。
そのうち復帰するかもしれません。

◆交響楽団ひびき オータムコンサート
日時:2011年9月18日(日) 13時開場/14時開演
会場:西宮市民会館アミティホール(阪神西宮駅下車すぐ)
 
曲目:
 第1部 久石 譲
 1.空から降ってきた少女(天空の城ラピュタ)
 2.鳥の人(風の谷のナウシカ)
 3.人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城)
 4.オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」

 第2部 すぎやまこういち
 ⑤交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」そして伝説へ
                     
客演指揮:永峰 大輔

入場料:500円(チケット間に合えば用意します)
※今回の演奏会は、3歳以上のお子様にもご入場頂けます。


次も常連。数えたら出演するの6回目でした。
ここも初出演以来全曲乗り続きです。(Tpない曲は除く)
マイミクさんみんなで、そして伝説へ

◆大阪シティオーケストラ 第8回演奏会
日時:2011年10月2日(日) 13:30開場/14時開演
会場:大東市立文化ホール(サーティホール)多目的小ホール (JR片町線住道駅徒歩5分くらい)

曲目
 メンデルスゾーン フィンがルの洞窟
 フォーレ 組曲「マスクとベルガマスク」
 ハイドン 交響曲第101番「時計」

常任指揮:加納 誠

入場無料


これは三大オケの依頼演奏ってことでいいのかな。
でも当然のように乗り、しかも1st(笑)

◆Wonderful ジョイントコンサート
日時:2011年10月15日(土) 13時開場/13:30開演
会場:京都市国際交流会館 イベントホール (京都市営地下鉄東西線蹴上駅、北へ徒歩6分)

曲目
 第1部
  アンサンブル、ソロなど
 第2部
  朗読、ソロ、協奏曲
  (ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番第1楽章)

※出番は最後の協奏曲だけです。

入場料:500円
収益はすべて京都市国際交流会館により日本赤十字社へ寄付されます。


もう所属オケとは言えませんが、いまだに活動の中心となってます。
三大オケの秋定演です。
実はまだ10回目の出演だったりします。

◆京都府立医科大学交響楽団第87回定期演奏会
日時:2011年10月22日(土) 18:15開場/19:00開演
会場:京都コンサートホール 大ホール (京都市営地下鉄烏丸線北山駅すぐ)

曲目
 シベリウス 交響詩「フィンランディア」
 シューベルト 交響曲第7番「未完成」
 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番

客演指揮:井村 誠貴

入場料:500円(全席自由/前売り・当日券共)*身障者300円
チケット用意できます。連絡くださいな。


秋シーズンの締めくくりはノインテです。
ここもずいぶん長らく(おもにアルコール面で)お世話になってます。


◆オーケストラ・ノインテ カンマーフィルハーモニー京都 合同演奏会
日時:2011年11月13日(日) 13:30開場/14:00開演
会場:門真市民文化会館 ルミエールホール

曲目
J.シュトラウスⅡ世 喜歌劇 「こうもり」序曲(袖岡)
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調(袖岡)
マーラー 交響曲第1番「巨人」(金子)

指揮:
 袖岡浩平(カンマーフィルハーモニー京都 常任指揮者)
 金子正樹(オーケストラ・ノインテ 常任指揮者) 

Violin独奏:嶽崎あき子

入場料:無料(予定)



こんな感じです。
土日の予定に困っている方はぜひどうぞ。

ソドレミについての考察

2011年06月15日 17時16分42秒 | 音楽メモ
これからショス5の演奏予定がほぼ確実に2回も回ってきそうです。
今までショスタコには縁なかったのになぁ。某ショス7に乗り損ねたくらい。

そんなんでスコアを見てて気に留まったことを残しておきます。
長いですが、前半は他サイトのまとめ、後半はたぶん他には載ってない情報です。

決して試験勉強への現実逃避ではありません。…ということにしておいてください。


ショス5の最終楽章に何度も出てくるソドレミ音形(ニ短調ではADEF、ニ長調ではADEFis)がカルメンの引用だという説が各所に出回ってます。
リンクいろいろ↓
http://www2u.biglobe.ne.jp/~smacky/classic3.htm
http://vicroad.blog31.fc2.com/?mode=m&no=208
http://www1.odn.ne.jp/tapiola/kimagure/dsch%20sym5.htm

要約すると、カルメン第1幕ハバネラの合唱がffで叫ぶところの音がADEFisで、ショスタコはそれを引用しているのでは?ということ。
しかも歌詞が "Prends garde a toi!"(気をつけろ/信じるな)。

このありふれた音形をハバネラと特定する理由は、ショス5の中にハバネラの引用らしきものが他にもあるからだそうです。
第1楽章の冒頭の付点リズム → ハバネラの伴奏リズムを引き伸ばしたもの。
第1楽章の第2主題(特に再現部) → ハバネラの対旋律とほぼ一緒(歌詞は "L'amour! L'amour!"(愛/大好き))

第2主題再現部はあれです、ホルン吹きに「吹けるもんならオクターブ上吹いてみなさい」とご丁寧に注釈してあるところ。
ケンカごしに「大好き」と歌わせるのが、実にショスタコらしい。
High E外したらシベリア送りされそうなのに…

プラウダ批判(リンク先:Wikipedia)に対する回答として書かれた、とか言われるこの曲。
その最後が金管による"Prends garde a toi!"の全力の叫び(実際かなりしんどい;)となると、相当な皮肉。
何に「気をつけろ」かはあえて触れませんが。

初演当時は熱狂的に迎えられて、ショスタコーヴィッチ自身の名誉も回復できたので、
引用のことはきっと体制側の人たちにもバレなかったんでしょう。
そういうこと気にせず聴いてたら、ロシア風の旋律を取り入れて、かつベートーヴェンの5番を意識した構成の曲ですし。

自分のやりたいことと周囲の目を紙一重で折り合いを付けられるとこは素直に尊敬できます。
ベートーヴェンとマーラー以降いわゆる現代音楽の作曲家は(同時代の)周囲の目をあまり気にしなかったふしがありますし、
かといってショスタコと同世代の西洋芸術音楽の作曲家は逆に周囲の目を気にしすぎて前衛しかできなかった感じもあり。
ソビエト・スターリン体制とショスタコーヴィッチの才能がうまくリンクした結果なんでしょうね。


ここまでは上記リンク先の再構成みたいなもので特に新しい情報はないのです。
最後に、とあるまた別の曲との関係がありそうなのでそれを書いておきます。

その曲とは、グリエール作曲 バレエ音楽「青銅の騎士」より「偉大な都市への讃歌」。
たぶん日本ではほとんどの人が知らないと思います。
私も中2でやらなきゃ知る機会もなく過ごしてたはず。

とりあえず聴いてみてください。
単純ですがけっこういい曲です。
Wikipedia先生曰く、サンクトペテルブルクでの音楽会ではアンコールによくこの曲が演奏され、その時には聴衆は皆立ち上がってこれを聞き、最後にまた拍手喝采をする習慣がある、だそうで。(Wikipedia「青銅の騎士」)

リンク


グリエールはプロコフィエフやハチャトゥリアンの先生です。
偉大な都市とはレニングラード(現サンクトペテルブルク)のことで、「青銅の騎士」の像が実際にあります。

旋律の最初がこれまたソドレミ(ホ長調なのでHEFisGis)。
ソがアウフタクトになる点で、ハバネラともショス5とも一致します。
最初以外にも1連の旋律に2回はそのまま、他に1回多少形を変えて(リズムは同じ、音がHisCisDisE)、1回旋律の骨格として現れます。

また、讃歌の3番の部分(クライマックス)もショス5のコーダと持って行き方が少し似てます。
旋律の一部のみを金管が吹き、裏は弦とピアノが属音で刻み。
最後に一旦、「白鳥の湖」の情景みたいな下降音形が挟まりますが、強奏cresc.の伸ばしで幕引き。

2人とも同じ都市で生活し、ショス5が1937年初演、青銅の騎士が1949年初演なので、グリエールはきっとショス5が記憶にあったはず。
音形としても曲のテーマとしても、外面的意味でショス5のフィナーレを意識してる気がします。おそらく敬意も持って。
でもグリエールの経歴を見てる感じ、ハバネラについては意識してなさそうな様子。

そしてこの曲は当時レニングラードの駅で寝台列車の到着メロディーとして使われてました。
(普通のベル音じゃ味気ないと思うのは日本人だけじゃないらしい)
ショスタコがそれを耳にしてうんざりしてた様子が「ショスタコーヴィチの証言」に載ってます。

ハバネラ→ショス5、ショス5→青銅の騎士 の引用が真実だったとすると、
ショスタコーヴィッチの耳には「気をつけろ」にしか聞こえなかったと思います。
メッセージに気付かず誰もが聞けるメロディーに仕立て上げられたら、確かにうんざりしそう。

一応付け加えておけば、関係性はともかくショス5とは相性の良さそうな曲です。
「偉大な都市への讃歌」以外も聴きやすくて、チャイコのバレエ曲の跡を継いでるように思います。


あぁ、やっぱり某所で宣言した通り2,000字書けた。