横浜で、ランドマークタワーの展望台に登ってみなとみらいの街を眺めたことはある。
鎌倉で、江ノ電に乗ったことはあるし、鶴岡八幡宮に続く段葛を歩いたことはある。
小田原で、小田原城を見て鈴廣のかまぼこに舌鼓を打ったこともある。
しかし、ずっと気になっていたが未訪の地があった。横須賀である。
9月に、閉館が近い京急油壺マリンパークに行った。名残を惜しみたくさん写真を撮ってきたのだが、こんな写真展があるのをそのときに知った。
「ありがとう!油壺マリンパーク」という公募の写真展で、せっかくなので応募してみたところ、横須賀のデパートさいか屋と閉館後の油壺マリンパークで展示されることになった。
横須賀に行く理由がついにできた。ちなみに油壺マリンパークがあるのはお隣三浦市である。
京急横須賀中央駅に降り立って目にしたのは、粋でワルそうな大人、米軍基地がある影響で国際色豊かな家族連れ、駅前にお立ち台を作り路上ライブをする人などで、絶妙な勾配で始まる駅から市街地への道の入り口に立ち「これだ、これが横須賀だ!」と一人興奮した。「イメージ通りの横須賀だ!」なんて、サイード言うところのオリエンタリズムみたいで悪い気もするけど、初めて行った街での高揚感を凝縮したような気持ちを味わったのだ。
いい石造りの建物。
米軍基地の前を通り向かった三笠公園で、夕暮れの東郷元帥とZ旗を見る。
無人島の猿島へと向かうフェリーが出る「MIKASA Terminal」二面にガラスブロック。
どぶ板通り。
アメリカ人にココイチは大人気。一度は諦めかけたくらい並んでいた。店員さんも「いらっしゃいませ」「ごゆっくりどうぞ」のかわりに「Hello!」「Enjoy!」と英語圏の人には話しかけていた。横須賀限定メニューの海軍カレー。
そういえばココイチの近くで、ものすごく焦っているお兄さんに「すみません!JR横須賀駅ってこっちの方向で合ってますか!?」と聞かれた。
「いや~地元の人間じゃないんで、すみません(ん~わからんな~というか京急とJRって大分距離離れてるんじゃないか?)」と答えておいたんだけど、後で調べたらわりと近かったので、お兄さんはきっとJR横須賀駅を見つけて安堵したことだろう。
また必ず行こう。次はJR横須賀駅から。