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里山の風景

写真を添えて書きます。

俳句鑑賞--春

2006-02-22 07:41:55 | 俳句鑑賞
春立つや枝の先まで水明り・・・加藤岳雄 [自分流の鑑賞] 春の兆しが始まった。未だ光は弱いが、小川に反射した光が、堤の木々の枝の裏側までに光を届けている。水明かりの反射光で周りが明るくなったような気がする。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--冴え返る

2006-02-19 07:30:16 | 俳句鑑賞
暮れぎはや不二もあらはに冴えかえる・・・木津柳芽 [自分流の鑑賞] 冴え返るとは春の初めの頃、寒さがぶり返るこを言う。寒さが戻ってきて、空気が澄み、夕日をバックに富士山のシルエットが寒々しく、くっきりと浮かび上がっている。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--霰

2006-02-17 08:41:18 | 俳句鑑賞
何もなき二月と思へば霰降る・・・百合山羽公 [自分流の鑑賞] 気候が温暖な遠州地方。二月は北西の季節風が強いが暖かで、雪が降ったり、氷が張ったりすることはめったにない。しかし、今年は例年になく雪が多い年だ。突然、北西の山並みに黒い雲が現れ、霰が降り始めた。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--紅梅

2006-02-16 21:22:58 | 俳句鑑賞
伊豆の海や紅梅の上に波ながれ・・・水原秋櫻子 [自分流の鑑賞] 伊豆半島は沖に黒潮が流れているため、冬暖かい場所である。伊豆高原あたりの小高い丘の梅園であろう、紅梅の咲くのも早く、梅の木々の上に太平洋の潮の流れが輝いて流れている。早春の暖かい伊豆半島の風景である。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--紅梅

2006-02-14 21:15:21 | 俳句鑑賞
紅梅の吐きたる息をふかく吸う・・・朝倉和江 [ 自分流の鑑賞] 紅梅の吐く息とははなの香りを言っているのであろう。ようやく咲いた、淡い紅梅の香りを胸いっぱいの吸って、春の勢いを貰ったかのようだ。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--紅梅

2006-02-13 07:59:47 | 俳句鑑賞
紅梅や沖より変る潮の色・・・渡邊千枝子 [自分流の鑑賞] 早咲きの紅梅を除くと、普通紅梅は白梅の後に咲き始める。真赤な紅梅が咲く頃はだいぶ春らしくなる。丘にある梅園よりは遥か遠くの沖まで見え、何か潮の流れも遠くより春の色に変わって来ているように見える。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--白梅

2006-02-12 20:45:23 | 俳句鑑賞
白梅の仄か色めく夕日ざし・・・林 翔 [自分流の鑑賞] 早春の光の弱い夕日が山端に沈みかけている。ようやく咲き始めた白梅の花びらを透かして、淡く白さを浮き上がらしている。弱い夕日の茜色と花びらの白とを対比させている。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--梅

2006-02-10 21:58:03 | 俳句鑑賞
磯山の迫りくるくらさに梅しろし・・・水原秋櫻子 [自分流の鑑賞] 海の近くの山に白梅の花が咲き始めた。日が沈み始めて磯に突き出した山の影が黒くなり始めた。その黒を背景に白梅の白さが一段と増してきた、海の潮の香りも良く合う。 . . . 本文を読む

俳句鑑賞--耕(たがやし)

2006-02-09 08:44:23 | 俳句鑑賞
山国の小石捨て捨て耕せり・・・沢木欣一 [自分流の鑑賞] 山国の急な斜面の畑で春の種を撒く準備に耕している。急な斜面は小石が風や雨に運ばれ落ちてくる。毎年繰り返す石を捨てる作業だ、づっと昔の先祖より続けてきた。石が多く表土も少ないので、収穫は少なく労働はきつい。しかし文句も言わず、こつこつと作業を続ける。 . . . 本文を読む