ブッシュ政権の2006年度の研究開発予算案が発表されたそうです.あくまでも予算案ですのでこれから審議を経て多少の変更も加わって承認されるとは思いますが,予算の興味深い振り分けが見て取れます.アメリカと言う国を的確に表しているなーと思われる部分はやはり国防省(Department of DefenseあるいはDoD)の配分が研究開発予算全体の5割を超えていることでしょうか(この案では53%).その次にもらっているのがNIH(国立衛生研究所)の22%ですから,その多さが分かるのではないでしょうか?もうひとつ現在予算の規模ではたいしたことのないDepartment of Homeland Security(国土安全保障省)ですが,伸び率は毎年毎年結構なもので,いずれ規模もそれなりのものになりそうです.ここは軍関係と言えば軍関係とも言えなくない微妙な研究をたくさんやっています.「軍」強しですね.実は自分のアメリカでの研究生活を振り返って見ると,今で携わったのはDoD絡みのプロジェクトばかりなんです.恩恵をきちんと受けているわけです.研究費がなければ研究できないシステムですからお金のあるところのプロジェクトが増えるのは当然のことですね.自分の主義主張はともかくとして.
一方大学関係者が一番お世話になっているNSF(国立科学財団)は多少増えていますが,前年カットされていることなどを考慮すると全体としては2年連続で減少という案だそうです.ますます少ない予算の取り合いが激しくなりそうですね.さらには現在僕の分野に一番近そうなUSDA(農務省)関係は予算規模も小さい上にさらに大幅カットという泣きっ面に蜂状態です.イラク戦争や対テロ戦争に重きがおかれている現状では仕方のないことなのかも知れませんね.
一方大学関係者が一番お世話になっているNSF(国立科学財団)は多少増えていますが,前年カットされていることなどを考慮すると全体としては2年連続で減少という案だそうです.ますます少ない予算の取り合いが激しくなりそうですね.さらには現在僕の分野に一番近そうなUSDA(農務省)関係は予算規模も小さい上にさらに大幅カットという泣きっ面に蜂状態です.イラク戦争や対テロ戦争に重きがおかれている現状では仕方のないことなのかも知れませんね.