灼熱Inland Empire “育児” 奮闘記

南カリフォルニアはリバーサイドでの研究活動と生活の一端をまとめたブログ.パーマネント職をゲットするまでは続けるつもり.

Samurai Warriors

2005-03-28 15:38:34 | フットボール
サンディエゴにてアリーナフットボールを見てきました.アリーナフットボールとは少ない人数で室内の狭いフィールドで行うフットボールの事で,アメリカではプロのAFLが活動しています.通常バスケやアイスホッケーに使われるアリーナで試合が行われます.昨日Samurai Warriors対地元プロチームのSan Diego Riptideの試合が行われました.Samurai Warriorsとは日本の最高峰Xリーグの選手を中心の構成されたチームで日本代表的な立場でアメリカのプロチームと試合を行っています.今年で2回目で昨年も同じような企画の元ルイビルのチームと試合をしたのですが,惜敗したそうです.日本のフットボールのレベルを証明するのだという意気込みで,試合前にはホームページなどで,かなり気合が入っている様子が見て取れたので,結構日本いけるんじゃないかと期待をしていました.

結果ですが,惨敗でした.67対32.ダブルスコアですね.前半は33対20で,結構いけるかもって思ったんですが,後半に突き放された感じでした.試合前の期待が高かっただけに,がっかりしましたが冷静になって見ると相手が強かったし,もう少し工夫しないと勝てないなーと思いました.いくつか試合を見て自分なりに思ったことを書き出して見ます.

1.まずフィジカルはどうしようもない差を感じました.特に今回は,ラインよりもバックスの差が気になりました.日本の選手はスピードはある,という表現がよくされているわけですが,この試合を見る限りはそうでもないかなーと思ってしまいました.試合を見た印象なので実際のフィールド上のことは分かりませんが,サンディエゴチームの方がスピード感にあふれていました.特にバックスの選手の動きがよかったように思えます.それと体の厚みが違いましたね.基本的なトレーニング方法の違いではないかと思います.

2.攻撃はあまりに工夫が足りなかったように思います.フィジカルで負けているにも関わらず,攻撃はオーソドックスなプレーばかりでした.これでは勝機はなかなかつかめないのではないでしょうか?「正攻法でぶつかり合って,対等にやれるんだということを示したい」というのが,監督や選手の本音でしょうが,あくまでも勝つ方法をもっと探って欲しかったですね.「おーそんなプレイありかー」みたいなプレーが全くなかったです.選手起用だって,前半そこそこ活躍していたQBが後半引っ込んだときはびっくりしました.勝ちにこだわった試合じゃないの?って思ってしまいました.

3.それからやはりプロ対アマチュアというのはミスマッチです.仕事しながらフットボールをする立場の人間と,フットボールが仕事の人間では,本当に超えられない壁があるような気がしました.もう選手の手弁当でボランティアのような形でやるには限界があります.それを考えると今後の日本フットボールの発展はもうプロ化しかないです.興行として成り立たない可能性が大ですが,とにかくフットボールをして食っている人間が増えなければ昨日のような試合には勝てないですよね.勝つことを目指さないのであれば,今のような社会人チーム,クラブチームで構成されたリーグ内で試合を行っていればよいと思います.ただ現実問題として,日本のレベルに収まりきらない何人かの選手は社会人リーグに属さずいきなり海外のプロを目指しているわけですから,今後日本の社会人リーグに参加しないトップ選手が増える可能性はありますね.そうなった場合,社会人リーグの立場ってどうなるのでしょうか?

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