藝藩志・藝藩志拾遺研究会

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第5話 仏教の基本 「三法印」

2020年11月16日 00時26分10秒 | 思想的な事を書留めてみる頁
仏教の教えの基本は「三法印」であると云われています。
「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」の三つが、
仏教の教えを理解する上で大前提になっています。

「諸行」とは、全ての存在、又は現象ですが、主として後者です。
「無常」とは、変化しないものはない。
「諸法」とは、ここでは全ての存在(狭義には物質を指す)
「無我」とは、ここでは、物質的な実態が無い。(狭義)
*広義では、あらゆる存在を否定する。
「涅槃」とは、煩悩の火を消し去った心穏やかな境地
「寂静」とは、心の静まった状態

これを言い換えると
①「永遠に変化しないモノは無い」
②「あらゆる存在として認識しているモノは本質的な実態ではない」
*人間で例えるなら、自分だと思っている肉体は、自分の本質では無い。
③「煩悩の火を消して、執着が無くなれば、心穏やかな境地になる」

これを全てマスターする事が「阿羅漢」の条件だとされています。
「阿羅漢」(あらかん)というのは、
悟りの世界では仮免許状態にある事を意味します。
なので、まだ悟ったとは云えない状態であるという見方をします。
「阿羅漢」に至るまでにも段階があるという説もあり、
それぞれの段階まで悟っていると評価する向きもあるものの、
仮免許以下は正式に悟ったとは見なすべきでは無いと考えます。
「阿羅漢」はなかなかハードルが高くて、
容易に昇格出来るものではないでしょう。

*第8話で「三法印」を更に説明しています。

今回のお勧め書籍
*これは小学生の時に読んだ本です。



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