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黒猫トムがD&Dほかで遊ぶよ

エレニア記<3> 四つの騎士団

2006年09月12日 | 書店にて
 エディングスのThe Eleniumの全6巻中の3巻目。オリジナルでは全3巻中の2巻目The Ruby Knightの前半ということになる。

 架空の国エレニア(おおっと)の若き女王エレナが陰謀に巻き込まれ病に倒れる。死に至る病(絶望、ではない)のため治療法を探す時間稼ぎに、時の流れを足止めする魔法のクリスタルで封印される女王。
 女王を守るチャンピオン、主人公スパーホークが王宮に戻って目にしたのはその光景だった。

 ダイヤモンドの玉座、で始まり、ルビーの騎士、の探索行を経て、サファイアの薔薇、で物語が完結するという美しい構成のファンタジーだが、中身は概ね「おっさん臭い」。いわゆる腐女子のみなさんが萌えまくりそうな設定ともいえる。少女漫画というより、801の元ネタにされそうかも。
 スパーホークを取り巻く教会騎士団の仲間や関係者、教会関係の割りに生臭い(人間味あふれるというべきか)方々、そして異教徒スティリクム人たちとの誤解・和解・対立・協力なども興味深く、悪役も強いの弱いの賢いの愚かなの揃っていて飽きない。
 エディングス印のファンタジーは、会話型ファンタジーだ。ページに占める「かっこ」付きのせりふ文の多いこと!実に能弁な主人公たちであることよ!

 かつて英語で読破した(翻訳前だったもんで。半分以下しか理解できてなかったと思うけど)のを邦訳で読み返す。これまた一興。大体あらすじはつかめてることが分かった(でなきゃほうり出してるって!)けど、詳細は「へぇ~」の連続かもw

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