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気休め発見のお手伝いブログ

別れの美学

2005-01-07 | 別離論
付き合い始めは誰もが「この人とずっと一緒にいたい」と
思うものだ。しかし、現実は違う。ほとんどの恋愛は終わりを
迎えるものである。

では、いかにして幕の引き時を見極めればよいのか。

もちろん相手への気持ちが冷めてしまったのであれば、それ以上
付き合いを続ける理由はない。

特段の事情がない限りは、別れてしまったほうがいいのは明白だ。
恋人がいない状態よりも、どんな相手でも恋人として存在していた
ほうがよいと思うかもしれないが、魅力を失った相手と一緒にいても
大丈夫なほど強い精神力があるのなら、むしろ独りになった時の
さびしさなんて何ということはないだろう。

問題は特に相手のことを嫌いになったわけではない場合だ。

たとえば二人の仕事の都合で、どうしても一緒にいることができなく
なってしまった場合。まだ気持ちが残る相手と別れるべきなのか。

これは非常に判断が難しい。
仕事を選んでも、その後成功が待っているとは限らないし、自分の
人生を犠牲にして恋人を選んでも、その後別の理由で別れてしまう
かもしれない。

でも、ひとつ言えることは、本当にその相手が何を投げ打ってでも
守る必要のある「運命の人」なのであれば、たとえ離れ離れに生活
していても、お互い別れるなんて考えないはずだ。もし「運命の人」
と遠距離恋愛をしていて、破局したのであれば、その相手が「運命の
人」ではなかったと判明したまでのこと。同じように考えれば、諸般の
事情で別れてしまう相手とは、その程度の縁しかないのである。

だから、少なくとも別れた後に「あの人は運命の人だったかもしれない
のに…」と悔やむ必要はない。

さよならの後も

2004-12-26 | 別離論
大切な人のと別れは辛い。

その人にしてあげたかったこと。
その人と一緒に行きたかった場所。
その人に見せたかった未来の自分。

その人にしてあげられなかったことばかり思い浮かび、後悔が続く。
時間を戻せるのなら、どんな犠牲を払ってもよいと思ってしまう。

でも、たとえ二度と会えない相手だとしても、その人に「これから」
してあげられることもある。

まずは、その人が知っていた自分より進歩すること。
今隣にいないとしても、これまでその人から多大な影響を受けて
いるはずだ。そんな自分が、この先進歩していけなかったら申し訳
ないではないか。

そして、その人を忘れないこと。
記憶に留まる限り、その人は自分の一部だ。そう考えると、これから先
出会う人は、その人の一部とも出会うことになる。

ある意味、これからもその人と一緒に生きていくことはできるのだ。