Gardener Mind

お庭作りをしていくように、このブログを私の詩で飾っていきます。

I hope you remember me

2022-09-12 02:05:58 | Calendula

そんな先のことはどうでもいい

今でなければならないのに

 

あなたは私を

過去の人間にしようとしている

 

だからいつかになろう

悲しい台詞が湧いてしまう

 

どうして視界を曇らせるのか

私を

今、私だけを見るだけでいいのに

 

きっとあなたは私を忘れられない

けれども

あなたは私を手放そうとしている

 

だからいつかになろう

悲しい台詞が湧いてしまう

 

そんな言葉をいつか吐くために

あなたを失いたくない

 

I don't hope you remember me

I hope you want me

 


削除申請

2022-09-07 08:10:19 | Calendula

そろそろ楽になりたい

難しい道を選ぶのはもうやめてもいいはずだ

 

あなたを除けよう

それだけで解放される

 

そんなこと知っていた

始めからそうしておけば

心底思う

 

けれども

私を操るものが許さない

何があってもあなたを手放さないのだから

 

なら私をこの世界から消すしかない

私を操るものごといっそ

 

私を消そう

この世界を消そう

私を消そう

この世界を消そう

 

私を

この世界を

 


感電

2022-09-07 08:06:18 | Calendula

疼きが私を侵食していく

縛りつけられ身動きがとれない

 

あなたは僅かさえも触れようとせず

黙って私を見つめるだけ

 

涙が止まらない

震えながらひたすら泣く

 

あなたの悲しい視線を浴びながら

醜い姿を晒して

 

だから

早く果てさせてください

このままでは私は壊れてしまう

 

いや違う

すでにもう

壊れている

 

あなたの冷たさに犯され

完全に壊れていた

 

すでにもう

 

焼け跡にて

私の瞳孔は光を失う

 


無題

2022-09-07 07:45:03 | Calendula

奴が来る

足音が聞こえずとも分かる

 

この心臓をあっという間に覆い尽くし

渾身の力で握り潰そうとする

それを愉しそうにやるから質悪い

 

声を出せずに苦しむ時がまた来た

奴が来た

奴が

 

歪んだあなたの幻が

網膜にこびりつき

自分が誰だか思い出せなくなる

 

嗚咽が許しを乞う

 

奴に許しを乞うのだ


両価性

2022-09-07 07:31:44 | Calendula

あなたを追うために

あなたから遠ざかり

 

自分が自分でなくなってゆく

 

この変容が

いつかあなたを失うことになるとしても

 

あなたを追うために

歩みを止められない

そして

あなたから遠ざかり

 

いつかはすべてを失う

 

そうなる前に

両端から私を引き裂いてください

 

変容しきる前に

すべてを失う前に

 


呆然

2022-09-07 07:30:16 | Calendula

失ってみて分かるだろう

そこの空間を埋めていた存在が

どこかへ消えた

 

虚しさを抱えて惚けないでくれ

であれば

手放さなければよかっただけの話で

 

傷だらけなのをそのままにして

去るのをただ見送った

 

言い訳はいらない

 

去ったものはもう

かつての面影をなくし

 

かなしみを纏って

昇華するころだろう

 

虚しさを抱え惚けていればいい

 


無音の空間

2022-09-06 22:13:07 | Calendula

深い深いかなしみが

私とあなたを引きずりこむ

 

互いに自分のことで精一杯

穴から這い上がることに必死で

 

気がつくと

存在を見失い

 

虚しさだけが残っている

 

あなたは幻だったのか

私は幻だったのか

 

叫ぶということも忘れて

ただ立ち尽くす

 

私たちは一体何を失ったのか

思い出せない

 

静かに涙が流れるのみ

音を立てず嗚咽

音の出ない慟哭

 


深淵

2022-09-06 22:10:42 | Calendula

深い穴が空いている

底の見えない大穴が

 

冷えた空気が迫り上がって

この頬を撫で通り過ぎていく

 

吸い込まれたい

誘惑に耐え

ただ覗きこむ

 

深い穴は意志を持っているような

冷たい空気は悲しい咆哮にも聞こえ

 

ただ覗きこむ

何かが見えるかもしれない

 

すべての光を吸いとるのか

すべての光を拒絶するのか

あまりに深くあまりに暗く

何も見えなかった

 

そろそろ吸い込まれてみてもいい

見えない底に向けて

片足ずつ穴へ差し出してみる

 

そして落ちた堕ちた

私は消え去ってゆく

 

あなたのなかへ飛び込んだのだ

私だけが見つけた場所

誰にも知られていない場所

あなたが自らに空けた穴へ

 


独走逃走

2022-09-06 13:28:19 | Calendula

つんのめる

けど転ばない

耐える耐える

 

つんのめる

いや転んだわ

痛い痛い

 

砂利が刺さる

擦り傷は山ほど

 

何だか分からないが

何かに追われている

 

つんのめるほどに

駆け足で逃げ

 

あなたに手をとってほしい

そう願いながら

汗まみれ

涙ながれ

 

何だか分からなくても

つんのめるほどに

駆け足

 

つんのめる

ほら転ぶだろ

ダサいダサい

 

独りでさ

血だらけでさ

 


囚われ

2022-09-06 13:19:07 | Calendula
何でこうなる?
何でこうなった?
何が悪かった?
 
何で
何で
何で
 
自分が壊れていく
すべてをぶっ壊してやりたい

衝動がこの身と心だけを壊していく

 
何で
何で
何で
 
こんなはずじゃなかった
こうなると分かっていたら

こうならないよう

とっくにぶっ壊しておいたさ
 

そう

お前をだよ