ラクガキキャビン

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【本】青空と逃げる

2023-01-10 12:00:00 | 
本読みました!

久しぶりに一冊読んだ気がします。


今回、読んだ作品は辻村深月さん青空と逃げるです。



■あらすじ

役者をする夫がある日事故に遭う。

共演者である女優が運転する車に乗っていたという夫…。

マスコミは女優と夫が不倫関係にあったと報道。

妻である早苗と息子の力は、
マスコミや女優の所属する事務所に、
連日対応を迫られ、疲弊する日々…。

夫は早苗に説明することなく退院していた。

追い詰められた早苗は、力を連れ友人の住む四万十へと向かった。



■感想

割と分厚めな作品ですが、さくさく読んでしまいました。

読みやすいと思います。

ただ内容は好きじゃありませんでした。

問題から逃げても良い、
知らない人でもいいから周りに助けを求めてもいい、
ということが伝わる作品ではありました。

だから、勇気づけられる、感動的である内容ではあります。

実際に自分が早苗だったら、力だったら、と考えると、
なんで言いたいことを我慢するんだろうかと考えてしまいました。

言いたいことは、絶対言うべきだと思っていて、
言わないで後悔するなら、言って後悔したいと考えてます。

だから、
なんで思っていることをぶつけないんだとイライラしました。

早苗は夫に女優との関係をはじめに確認すべきだし、
力にも今後の見通しに困っていると伝えるべきだと思いました。

力も状況を理解しているからこそ早苗に何も伝えられないし、
夫は早苗自身に事情を伝えていないまま姿を消し、早苗を不安にさせます。

互いを思っているから言わないのかもしれません。



あと、小五の力の夏休みを利用し二人は四万十へ行きます。

ですが、夏休みが終わっても二人の旅は終わらず…

あちらこちらを旅します。

そういう内容なので、
読んでいると全国に旅したくなりました。

冒頭から始まる四万十での生活も、
兵庫・家島も別府、仙台。

それぞれの魅力が伝わるので、行ってみたいと思ってしまいます。


でも、
小五の子どもをいつまで通学させずに旅を続けるの?
とも思ってしまいます。

これが現実的に考えちゃうとしらける点かもしれません。



そして、夫の登場が遅いので、モヤモヤが残ります。

夫の言い分も知りたいのに、出てこないのでモヤモヤしました。



早苗と力、母子の逃亡物語だから、これはこれでいいのかなとも思います。

でも、モヤモヤ。

読み終わったときに半端な気持ちが残る作品でした。


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