ねねとの出会いは、昨年の春。
風はまだ冷たいけど、明るい陽射しがまぶしいくらいの日でした。
きっかけは、保健所の掲示板。
わんにゃんの里親を探してる人、わんにゃんを飼いたい人それぞれが利用する掲示板に、
ワタシも「子ねこを飼いたい」と張り出しました。
すると、その日すぐと翌日と、3件の連絡をいただきました。
2件は生まれたばかりの赤ちゃんで、まだまだお母さんから離せない。
もう1件は、生後1ヵ月半で、もうカリカリも食べられるとのこと。
すぐにでも欲しかったから、そこに決定!
ワタシを待っていたのは、4匹のどれも可愛いチビちゃん達♪
うひょぉ~~~♪ かっ可愛いすぎて、迷っちゃう~!
えーと、えーと、う~~~・・・じゃあ、オンナの子にします!
オンナの子は、ひとりだけでした。
元気に遊びまわる他のきょうだい達に押されて、
その子はすみっこの方でじっとしてました。
やけにおとなしい子だなぁ・・・・。
そっとひざの上に乗せても、鳴きもせず、ただじっとしてるだけ。
大丈夫かな? 体が弱いとか?
でも、あんまりきかんぼうよりはいいかなぁ。
初お目見えから3日後。
子ねこの受け入れ態勢は準備万端OK!
いよいよ我が家へにゃんこを迎えました!
ねね、と名前をつけたのは、息子です。
お~♪ まさしくぴったり! なんか、それしかない!って感じすらする(笑)
ねねは、やっぱり鳴きもせず、とってもおとなしく、
用意したカリカリのふやかしたのを、ちまちま食べて、
用意したトイレに、ちゃんとおしっことウンチをしました。
なんてお利口さん!
でも、きょうだい達から離れて、初めてのひとりぼっちの夜。
春と言っても、北国はまだまだ肌寒い夜。
ねねは、ちんまりとお香箱になって、小刻みに震えてました。
そのちいさな体を、そおっと両の手でかこってあげました。
手の中にすっぽりおさまる、ちっちゃなねね。
ワタシの手の温かさが伝わり、震えがだんだんおさまっていき、
いつしかねねは、すうっと眠りについていました。
ワタシの手の中で、すべてをゆだねて眠る、ちっちゃな命。
その日からワタシは、ねねのおかあさんになりました。