経過のブログ 【手っ手】はこちら
がん患者になって初めて知ったことがあまりに多く、驚くばかりでした。「現在の医学では、がんの予防法も進行がんに対する完全な治療法も無い」と言う事実。病院(設備等にもよるが)や主治医によって治療法が違う(正反対な)事もあると言い、「闘うがんと闘ってはいけないがん」があると言う。何で?・・と、すぐには受け入れられないような情報が目につきました。
多くの人はがんが1人称になり真剣に(私の場合は、慌てて・・)情報を探し始めます。そして、あまりの情報の多さと複雑な内容に戸惑ってしまいます。まして、「患者・自らが適切な治療法を選択する事が必要な時代」と言う流れに、長年、≪病気になったらお医者に行けば適切な処置をしてくれるもの≫と信じて来た人間には、大変な困惑と苦痛を感じます。
『がんについては、おびただしい情報が氾濫している。患者は病気との闘いの前に、情報に参ってしまう。本屋にはがん治療の本が山に積まれ、インターネットではがん情報のサイトガ溢れかえる。権威のある専門情報から個人クリニックのユニークな治療法まで、怪しげな民間療法から承認前の抗ガン剤の最新情報まで、がん特有の現象が見られる。
<希望のがん治療>斉藤道雄著(2004.10.20集英社)』から
と専門家が言っているほど。(これも、完治する治療法が無い為でしょうか?)
病院や主治医は、自分たちの治療法を中心に(時に誘導するように)説明をしてきます。がんに対する知識が無いことや告知を受けたばかりのショックから、何が自分に合った治療法なのか等判断出来る訳も無く、多くは、”お任せ”の姿勢となってしまいます。
がん患者には、治療に入ってからも情報が必要です。治療の後遺症の説明や病状がどのように改善していくのか等々は大事な情報になります。また、患者の書いた闘病記等の関連情報は、激しい衝撃から精神的に立ち直らせてくれます。温かい支援と共に、色んな情報があって初めて病気と闘う姿勢が作り上げられていくものと感じています。
私も時間と共に多くの情報に触れ、”がんに対する考え”も、都度変遷して来ました。はじめは、「残念ながら根治治療は無い」と言う宣告を受け、本当にそうなのか?どこかで良い治療をしてくれる医師がいるのではないの?と疑いながら必死になって情報収集をしました。
そして、がんについては、概ね次のような認識になりました。
①細胞分裂で生まれる遺伝子にキズのある不良細胞が、がん抑制遺伝子や免疫の様々な防御機構を生き延び、がん細胞となって増殖する【とんでも無い強者の細胞である】。
②通常、がんと認識出来る1~2cmの大きさになるまで、概ね15年以上の期間が必要。手術時には見えない小さながん細胞は、遅れて、再発・転移となって現れて来る。従って、【悪性がんが判明した時点では、見つけられない転移等が既に起きている可能性が高い】と言われている。
③遺伝子にキズを与える要因は、約60種と言われているが正確には分かっていない。また、発生部位によって全く別々の性格を持つ病気と言われており、その治療法はまだ見つかっていない。【世界中の多くの機関で進められている研究に、莫大な費用が投入されているのだが・・・】。
前立腺がんについても、早期発見・早期治療(手術・放射線など)以外、がんに対する効果的な治療法は少ないとされている。男性ホルモンによって増殖するもので、比較的進行が遅い病気の為、海外では【無治療(症状が現れてからの対処療法)も多い】とされている。
私の病状も、転移まで進行していたことからホルモン治療しか出来ないのだが、結果的に≪手術などをしなかったことが良かったのかも知れない・・≫と思っています。
また、死は誰にでも訪れるもの。死に至る経過は色々だが、がんも単にその一つにしか過ぎないものと考えるようにしています。”自分の免疫力が低下していたのはあの時かなぁ~””あの時、検診を受けておけば・・”と振り返ることより、これからどう過ごすかの方が大事なことと考えています。
(これからも新しい情報や自分の病状が進んでいくことによって、その時その時の違った考えになるのだろうとも思いますが・・)
「がん」と言う2文字を背負ってから3年、今の段階で、私が色々考えさせられた事から、何んで?と思うような情報までの”あれこれ”を纏めてみることにしました。
★注意★
【これまでの収集情報を自分なりに整理し、進行がん患者の立場で自分なりに納得して来た個人的な考えを纏めるものです】
尚 細かい知識・情報は専門書、専門機関のHPを読んで下さい。HPは、国立ガンセンターのHPが良いと思います。 HPはこちら 】
がん患者になって初めて知ったことがあまりに多く、驚くばかりでした。「現在の医学では、がんの予防法も進行がんに対する完全な治療法も無い」と言う事実。病院(設備等にもよるが)や主治医によって治療法が違う(正反対な)事もあると言い、「闘うがんと闘ってはいけないがん」があると言う。何で?・・と、すぐには受け入れられないような情報が目につきました。
多くの人はがんが1人称になり真剣に(私の場合は、慌てて・・)情報を探し始めます。そして、あまりの情報の多さと複雑な内容に戸惑ってしまいます。まして、「患者・自らが適切な治療法を選択する事が必要な時代」と言う流れに、長年、≪病気になったらお医者に行けば適切な処置をしてくれるもの≫と信じて来た人間には、大変な困惑と苦痛を感じます。
『がんについては、おびただしい情報が氾濫している。患者は病気との闘いの前に、情報に参ってしまう。本屋にはがん治療の本が山に積まれ、インターネットではがん情報のサイトガ溢れかえる。権威のある専門情報から個人クリニックのユニークな治療法まで、怪しげな民間療法から承認前の抗ガン剤の最新情報まで、がん特有の現象が見られる。
<希望のがん治療>斉藤道雄著(2004.10.20集英社)』から
と専門家が言っているほど。(これも、完治する治療法が無い為でしょうか?)
病院や主治医は、自分たちの治療法を中心に(時に誘導するように)説明をしてきます。がんに対する知識が無いことや告知を受けたばかりのショックから、何が自分に合った治療法なのか等判断出来る訳も無く、多くは、”お任せ”の姿勢となってしまいます。
がん患者には、治療に入ってからも情報が必要です。治療の後遺症の説明や病状がどのように改善していくのか等々は大事な情報になります。また、患者の書いた闘病記等の関連情報は、激しい衝撃から精神的に立ち直らせてくれます。温かい支援と共に、色んな情報があって初めて病気と闘う姿勢が作り上げられていくものと感じています。
私も時間と共に多くの情報に触れ、”がんに対する考え”も、都度変遷して来ました。はじめは、「残念ながら根治治療は無い」と言う宣告を受け、本当にそうなのか?どこかで良い治療をしてくれる医師がいるのではないの?と疑いながら必死になって情報収集をしました。
そして、がんについては、概ね次のような認識になりました。
①細胞分裂で生まれる遺伝子にキズのある不良細胞が、がん抑制遺伝子や免疫の様々な防御機構を生き延び、がん細胞となって増殖する【とんでも無い強者の細胞である】。
②通常、がんと認識出来る1~2cmの大きさになるまで、概ね15年以上の期間が必要。手術時には見えない小さながん細胞は、遅れて、再発・転移となって現れて来る。従って、【悪性がんが判明した時点では、見つけられない転移等が既に起きている可能性が高い】と言われている。
③遺伝子にキズを与える要因は、約60種と言われているが正確には分かっていない。また、発生部位によって全く別々の性格を持つ病気と言われており、その治療法はまだ見つかっていない。【世界中の多くの機関で進められている研究に、莫大な費用が投入されているのだが・・・】。
前立腺がんについても、早期発見・早期治療(手術・放射線など)以外、がんに対する効果的な治療法は少ないとされている。男性ホルモンによって増殖するもので、比較的進行が遅い病気の為、海外では【無治療(症状が現れてからの対処療法)も多い】とされている。
私の病状も、転移まで進行していたことからホルモン治療しか出来ないのだが、結果的に≪手術などをしなかったことが良かったのかも知れない・・≫と思っています。
また、死は誰にでも訪れるもの。死に至る経過は色々だが、がんも単にその一つにしか過ぎないものと考えるようにしています。”自分の免疫力が低下していたのはあの時かなぁ~””あの時、検診を受けておけば・・”と振り返ることより、これからどう過ごすかの方が大事なことと考えています。
(これからも新しい情報や自分の病状が進んでいくことによって、その時その時の違った考えになるのだろうとも思いますが・・)
「がん」と言う2文字を背負ってから3年、今の段階で、私が色々考えさせられた事から、何んで?と思うような情報までの”あれこれ”を纏めてみることにしました。
★注意★
【これまでの収集情報を自分なりに整理し、進行がん患者の立場で自分なりに納得して来た個人的な考えを纏めるものです】
尚 細かい知識・情報は専門書、専門機関のHPを読んで下さい。HPは、国立ガンセンターのHPが良いと思います。 HPはこちら 】