キャリアコンサルタント(CDA/技能士2級)&アンガーマネジメントファシリテーターのなかちゅうです。
日頃はシニア層の相談業務をしています。
キャリアコンサルタント試験(JCDA、協議会)、キャリアコンサルティング技能士2級を受験する方の支援もしています。
また、アンガーマネジメント講座を開講したり、アンガーマネジメントに関する研修会(講演会)にお呼び頂いたりしています。
自身は、キャリアコンサルティング技能士1級の試験に挑戦しています。
第19回キャリアコンサルタント試験の合格を目指している方へ
実技面接試験(口頭試問)についてまとめておきます。
先ずは
実技試験の配点および合格基準を確認しておきましょう。
①「主訴・問題の把握」➁「具体的展開」➂「傾聴」➃「振り返り」⑤「将来展望」
ロールプレイング内で①②③が採点され
この1つでも40%未満があれば不合格となります。
(論述試験も同様です。(40%未満であれば不合格))
ロールプレイング後(クライエントさんが退室してから)
➃振り返り(口頭試問)と⑤将来展望(キャリアコンサルタント資格をどう生かすか)の問いかけがあります。
本題の振り返り(口頭試問)に戻ります。
大切なことは
口頭試問には「傾向」があり
ある程度、「対策」を講じることができることです。
ロールプレイング終了後に、クライエントさんはすぐにバインダー(筆記具)を回収して退室します。
※バインダー(筆記具):ロールプレイング前に渡されます。
バインダーにはA4用紙の上部に数行のクライエント情報が記載されています。
ロールプレイング中にA4用紙の空白部分にメモ(来談目的、自己概念の影となる言葉など)を
取ることも可能です。
メモを取る際も、クライエントさんに「放置されている感」をもたせないことが大切です。
(メモを取るのに時間がかかるならば、クライエントさんにその旨を伝えても良いかもしれません。)
わたしの場合:クライエントさんのお名前、来談目的のキーワード(辞令、迷っているなど)、
クライエントさん独特な言葉・繰り返す言葉などを大きな字でメモを取りました
(回収されるときに最後まで見えやすいように)。
バインダーのA4用紙に来談目的などをメモを取っている場合は、クライエントさんに回収される前に必ず再確認をしておきましょう!!
振り返り(口頭試問)内容 (過去出題例)
少なくても下記4つの口頭試問の準備をしておきましょう。
1)来談目的
⇒最近、来談目的を問われることは少なくなりました。
クライエントさんが最初に発したフレーズを答えましょう!!
後で知りえた情報などを付け加えないように。
2)良かった点(うまくできた点)と悪かった点(失敗した点)
〇良かった点(うまくできた点)
・経験の再現を促す問いかけができた。⇒ どこの部分でできたかを必ず加えること。
・傾聴の姿勢で心がけて、受容することを意識したので、話をしやすい雰囲気につながった。
⇒どこの部分でそうであったかを必ず加えること。
・自己概念の成長に向けた支援ができた。
⇒クライエントさんの価値観・仕事観に気づいていただけた。
※経験の再現、経験の再現を促す問いかけ、自己概念の成長、自己概念の影などJCDA独自の言葉を使用するようにしましょう!!
〇悪かった点(失敗した点)
・わかりづらい問いかけをして、クライエントさんを困らせてしまった。
・同じような問いかけをして、クライエントさんに「さっきも答えましたけど・・・」と言われた。
・クライエントさんが答え終わる前に、わたしが次の問いかけをしてしまった。
・問いかけのテンポが速すぎた。
・間をもっと取ればよかった。
×時間がなくてできなかったことは、悪かった点(失敗した点)でなないことに注意。
⇒時間がなくてできなかったことは、あとの口頭試問(今後の展開)で答える。
×傾聴できなかった、受容・共感ができなかった
⇒もしそういう面談になってしまったとしても、決して自分から言い出さないこと。
※悪かったこと(失敗したこと)を自分自身は自覚していて、これがなかったらもっと良い面談になったとアピールする
3)主訴
⇒主訴という言葉を使わずに問うてくることもあります。
(このクライエントさんが悩んでいる(困っている、不安に思っている)ことは? などいろんな聞き方をしてきます。)
主訴がこの15分間で出てくるかどうかもわからないので、この口頭試問で答える際には
「この15分間では、〇〇〇〇〇〇〇が主訴かな?と思います(受けとめます)。」と断定しないことがポイントです。
(来談目的を伝えたうえで、15分間でお聴きしたことをまとめましょう。)
4)今後の展開(この面談がこのあと続くとすれば・・・)
今後の展開としては3つあります。
・いままさに問いかけていた(話をしていただいていた)ことを継続していく。
・この15分間ではまったく触れなかったことで、気になっていたことを問いかけていく。
・この15分間で触れたが、いまになった気になったことを問いかけていく。
これは論述試験の問4と同じです。
今日の面談(60分)のうち15分間が終わりましたが、残りの45分をどう進めていくかが問われています。
〇クライエントさんの問題を必ずしも解決をする必要はありません。
〇クライエントさんに自分の価値観(仕事観、大切にしているものなど)に気づいてもらうこと、
価値観に気づけた、あとはクライエントさんがその価値観に基づき自分で方向性を考えていくことになります。)
※最近の傾向として、キャリアコンサルタントとしてクライエントの問題点(見立て)を問うてくることもあります。
キャリアコンサルタント試験対策(論述対策、面接対策ロールプレイング(当方がクライエント役)・フィードバックなどの個別指導など)をご希望される方は、お声掛け下さい。
JCDAだけでなく、協議会の受験生の支援もできます。
いままで奈良県・大阪府・京都府・滋賀県の受験生を対面で支援してきましたが、このコロナウィルスが完全に落ち着くまではZOOMによるオンライン指導も併用させていただこうと思っています。
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※対面指導の場合は、会場費の一部を負担頂いています。
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