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あらの

主に読書日記とスポーツ観戦についてになると思います。

私の懐中時計

2006-03-02 02:29:14 | 文学
私の懐中時計 マーク・トゥイン
この短編の粗筋は、マーク・トゥインが持っていた時計は頑丈で正確に時を刻んでいたが、少し調子が悪くなったので、時計屋に見てもらおうとした。すると、その時計屋は、無理やりねじを回したため、その時計はすっかり悪くなってしまった。仕方ないので、他のいろいろな時計屋に持っていったが、どこもここが悪い、あそこが悪いと言ってあっちこっちいじるが、全然直らなかった。
マーク・トゥインは、こう感想を漏らすののだった。叔父さんがこう言っていたと、良馬は一度逃げたらもう良馬でなくなるし、良い時計も一度時計屋どもにいじられたら最後はだめになると言っていた。

昔のアメリカの時計屋はダメな人が多かったのだろうね。
こんなこと日本人だったら大丈夫だと思うけど、現代では、ねじ巻き時計を修理できる職人はいるのかなあ。

私が農業新聞をどんなふうに編集したか

2006-03-01 00:49:45 | 文学
これは変な名前だけど、一応マーク・トゥインの短い短編なんです。

粗筋は、農業新聞の編集者から自分の休暇中に、臨時の編集の仕事を頼まれた主人公は、十数年編集の仕事についていた自信があったので、農業のことは余り知らずにこの仕事を受けてしまった。
すると、その田舎町で、こんな風変わりな新聞を出すのはどんな奴だということで、ビルの周りは人だかりになった。そこへ、編集室にいる主人公のもとに、頭に血が昇った老人や、精神を病んだ男などがやって来た。彼らは主人公が書いた暗喩を含んだ記事はできないと主人公は思ったのだが、そこへ血相を変えて休暇中であった編集長がやって来て、すぐ辞めて欲しいと頼んだ。主人公は田舎の奴には、自分の高級な文章は理解できないのだろうとうそぶくのだった。

トゥインの自伝的要素の強い話だと思うのだけど、どちらがおかしいのかな。かぶらの生え方に老人と議論してところなど編だね変だね、野菜のことで、人だかりするのだから、ここに笑いの本質があるような気がするね。真面目に言い合いしているのが、どこか可笑しいね。